皆さんも「子はかすがい」という諺を聴いた事があると思います。

埼玉県で工事中の『FPの家 O邸』の現場写真です。

2階の小屋梁と小屋束の接合部を撮ってみました。

黄色い丸の中に金物が見えます。

コレ、鎹(カスガイ)と言います。

カスガイは、大引きと床束、柱と横架材、管柱と胴差、小屋梁と小屋束を接合する際に昔から利用されていた金物です。

 Zマークかすがい

一般的なカスガイの写真を挙げてみました。

これを先程の写真のように留めたい部分に打ち込む事で、引き抜き力を増すのが目的です。

 フラットかすがいⅡ

ついでに弊社の採用しているカスガイの写真も挙げておきます。

このカスガイは一般的なカスガイと比べ、以下のような特長をもっています。

①断面が三角形のため、施工後の表面が平らに納まります。

②かすがい先端部の面取りが内側を向いているため、施工時にツメ部が開きにくくなっています。

わかりにくいと思うので、①について補足しておきます。

一般的なカスガイは断面が丸いため、打ち込んでも木材に食い込みません。

カスガイを木材と平らに納めたい場合には、予め座彫りしておく必要があるんです。

カスガイって高所に取付ける事が多いでしょ

だから効率良くキチンと施工出来るモノを採用したいんです。

ちなみに弊社では、小屋梁と小屋束および母屋・棟木と小屋束、そして母屋・棟木同士の継手部分に留め付けています。

大引きと床束には使いません。

 鋼製束

木製束ではなく、鋼製束を採用しているからです。

木製より鋼製の方が、シロアリ被害の心配がないでしょ

また柱と横架材、管柱と胴差にも使いません。

 柱頭部に取付けた柱頭金物

 柱脚部に取付けた柱脚金物

写真のように、引き抜き強度に応じた別の構造金物を利用するからです。

 

皆さんも「子はかすがい」という諺を聴いた事があると思います。

最近は、あまり聴かないのかな・・・。

ここで使われている『かすがい』が、このカスガイなんです。

弊社の建物であれば、イザと言う時にカスガイが母屋と小屋束が離れないように繋ぎ止めてくれます。

同様に子供が夫婦を繋ぎとめてくれる訳です。

良い諺ですよね。

でもカスガイの強度って、実はたいした事ないんです。

製品にもよりますが、無いよりはあった方が良いレベルのモノが多いような気がします。

だから弊社では、大きな強度を求められる部分には使いません。

その代わりに短冊金物やフラットプレートを使うようにしています。

カスガイの役割が小さくなって、少し寂しい気もします。

もちろん夫婦にとっての子供の存在は、相変わらず大きいと思います。

熟年離婚が多いのって、子供のカスガイ効果が働いているってことだと思うんです・・・。

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