少しの初期投資UPで、生涯に渡って小屋裏温度を下げる事が出来るんですから。

01月30日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は晴れ。

暖かい日が続いています

このまま春にならないかななんて思っていたのに、日曜日には雪が降るなんて予報が・・・。

勘弁して欲しいです。

埼玉県の『FPの家 O邸』の現場写真をご覧ください。

玄関庇の下地が完成したので、ようやく屋根を葺いてもらいました。

 

 

 

 

 

 

毎度お馴染みのディプロマットです。

ガルバニウム鋼板と同じようにアルミ亜鉛をメッキした、耐久性の高い屋根材です。

一般的なスレート屋根に比較して初期投資こそ高いものの、メンテナンスコストを考えれば圧倒的にお買い得だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

他にも色々とメリットが期待できる屋根材ですが、軽量で耐震性を高めやすいという点も弊社の採用理由のひとつになっています。

でも見た目はあまり変わらないんですよね。

上の写真にダンボール箱が見えるでしょ

箱の側面には「リッチベンツ182」という印字がされています。

コレ、日本住環境の製品なんですが、弊社ではある部分に標準的に利用しています。

ココです

屋根のテッペンにある『黒い板』がリッチベンツです。

写真ではわかりませんが、リッチベンツの下にはイラストのように穴が開いています。

ここから屋根裏にこもった熱気が上がって来て、リッチベンツから屋外に排出される仕組みです。

写真のように、この上に貫板を載せ棟包み板金を載せれば完成です。

一般的には小屋裏面積を決まった値で割って必要換気面積を算出しています。

例えばイラストのように軒天換気口から吸気を行い、換気棟から排気を行う場合であれば

吸気:小屋裏面積/900

排気:小屋裏面積/1600

を上回るようにします。

仮に小屋裏面積が60㎡の建物であれば、それぞれの値は

60㎡/900=0.066㎡=660㎠

60㎡/1600=0.037㎡=370㎠

以上にしなければなりません。

でも弊社では、換気棟をリッチベンツとし、棟の端から端までを排気口にするようにしています。

FPの家 O邸であればリッチベンツの長さは約9.0m。

1.0m当たりの有効換気面積は335㎠ですから3015㎠の排気量になります。

必要量の8倍・・・。

凄い違いでしょ

なぜ、こんなに多くする必要があるのでしょうか

実は日本住環境㈱がこんな実験を行っているんです。

同じ建物(規模・仕様が同じ建物)を用意して、小屋裏換気面積を変え、それぞれの小屋裏温度を比較してみよう

という実験です。

小屋裏換気面積は次の3タイプとしました。

①換気無し

②換気最低基準

③当社基準

②が先程の370㎠に当たります。

そして③が3015㎠に当たるのかな

実際には②の倍くらいですから、FPの家O邸よりかなり少ないようですね。

それでも参考にはなると思います。

①の小屋裏温度61.4℃に対して②は55.4℃、③は50.1℃という結果です。

暖かい空気は上に上がります。

そこに穴があれば、暖かい空気は逃げてしまいますよね。

穴が多ければ、当然逃げる空気も多くなります。

だからFPの家 O邸の小屋裏は、もっと低くなると思われます。

つまり、夏場の小屋裏温度が段違いに低くなる訳です。

これが弊社が、リッチベンツをたくさん取付ける利用です。

たくさん設置すれば、その分工事費は上がります。

でも費用対効果を考えれば、安いものだと思います。

少しの初期投資UPで、生涯に渡って小屋裏温度を下げる事が出来るんですから・・・。

 

  • 防水シート貫通部の防水処理も、大分進みました。
    それぞれに合わせて、適していると思われる専用部材を利用して、合理的に進めています。
    屋根の施工も含めて、明日には完了する予定です。
    そろそろ、追加外装下地検査を申し込まないといけませんね・・・。
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      posted by AssetRed 

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