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今日は水曜日。
アセットフォーはお休みです。
でも仕事の話を書きたいと思います。
先日、弊社OB様より電話を戴きました。
築14年目を迎えるお宅です。
このお宅にはエコキュートが2台設置されています。
そのうちの1台に問題が発生したとの事。
話を聞いてみると、貯湯タンクが傾いてきたらしい・・・。
もちろん地面にコンクリート土間を打設し、アンカーで固定しています。
でも、地盤の弱い地域なんですよね。
おそらく、土間コンクリートの下の地盤が圧密沈下したんだと思います。
建物自体は地盤改良を施している為、沈下していません。
でも土間コンクリートの下は、特に地盤補強はしていないんです。
しかも当時は、土間コンクリートを打設する際に、基礎にアンカーを打ち込んで差し筋をしていました。
建物は沈下していないので、土間コン下の地盤が沈下しても差し筋のお陰で下がりません。
でも反対側は、沈下します。
建物から土間コン先端に掛けて勾配が出来る訳です。
当然、貯湯タンクも傾きます。
頭頂部には倒れ止めのアングルが固定されていますが、これを知らないOB様は不安になりますよね・・・。
「念のため、土間の傾きを直してもらえませんか?」
と言うのが、依頼の内容でした。
でも土間の傾きを直す為には、貯湯タンクを一旦移動して土間コンを撤去する必要があります。
そして地盤補強を行い、再度土間コンを打設。
乾いてから貯湯タンクを再設置となる訳ですが、水道屋さん・電気屋さん・土間の解体・打設業者に作業してもらう必要があります。
結構な費用が掛かってしまうんです。
「直す事は可能ですが、結構高いですよ。」
「エコキュートの寿命は15年位と言われていますから、補助金を利用して新しいモノに更新した方が良いかもしれません。」
だいたいの金額を告げて、検討してもらう事にしました。
もっと簡単に直せる方法があれば良いのに・・・。

傾いた家の下に発泡ウレタンを注入して、家を持ち上げる工法があります。
家に比べれば、貯湯タンクの方がはるかに軽いでしょ!
こうした工法を利用する事は出来ないのかな?
聞いてみたんですが、土間コンの厚さが最低15cmは必要との事。
もちろん鉄筋で補強してある事が前提です。
しかも、その下の地盤が安定していなければなりません。
地盤が軟弱だから沈下したのに、安定している訳ないじゃん!
結局、利用できないらしい・・・。
最近は貯湯タンクや玄関ポーチ下の地盤も補強すめようにしていますが、以前の建物の場合、こうした事例がたまに発生する事があります。
差し筋していなければ、手前に傾くことはないのかな?
そのまま下に下がるだけなら、問題ないのでは?
いまさらですが、そう思うこともあります。
敷地が広ければ、土間下を掘って油圧ジャッキを挿入。
そのまま揚げるという方法もあるんですが、そんなスペースある訳ないんです。
なんか、考えておかないとなぁー。
この後も、同じような依頼が来ると思うんです。
過去には駐車スペースの土間コンが凹んだり、ポーチが傾いてタイルが割れたお宅もあります。
レンガ積みの塀が傾いて、道路側に孕んだこともありました。
周囲一帯の道路には『2トン車規制』が掛けられているんだから仕方ないですよね・・・。

posted by Hoppy Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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上記をご確認ください。