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10月28日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は晴れときどき曇り。
今日に引き続き、最高気温が20℃を上回りました。
さすがに、もう夏日はないのかな・・・。
さて本題です。
弊社OBより「ミニキッチンから異臭がする。」という連絡を戴き、さっそく様子を見てきました。
一般的に異臭の元は下水管内空気の逆流及び排水管自体の汚れです。
前者であれば排水管と排水ホースが何らかの理由で外れてしまい、下水の臭いが室内に侵入しています。
また後者であれば、排水管内部にカビやバイオフィルムが固着して臭いを発しています。
まずは臭いの発生元を特定しなければなりません。
という訳で、午後一番にお邪魔しました。
問題のミニキッチン近くまで来ましたが、特に異臭はしません。
排水口には蓋がされ、テープも貼られていました。
(これじゃー、臭いがする訳ないよね。)
そこでテープを剥がし、蓋を開け、排水口の臭いを嗅いでみました。
でも臭くありません。
排水管内部の汚れに関しては特に問題なさそうです。
続いてミニキッチンのシンク下扉を開放。
(うっ、臭い!)
明らかに異臭がします。
恐らく防臭パッキンと排水管の間に隙間ができたんだと思われます。

防臭パッキンとは、図のように排水管に挿し込み、ここに排水ホースを挿し込む事で、下水の臭いが室内に侵入するのを防いでくれるパッキンです。
第3種換気システムを採用した高気密住宅って、外気に比べて建物内気圧が若干低くなっています。
常に建物外皮を外気に押されている状態にあるので、隙間があれば、そこから外気が入ってきます。
同様に排水管と排水ホースの間に隙間があれば、下水管の中の臭い空気が入って来る訳です。
さっそくシンク下キャビネットの床板にある排水口まわりの隙間隠しプレートを外して、排水管を覗いてみました。
やはり、臭いがさらにきつくなりました。
犯人確定!です。

写真のように排水ホースと防臭パッキンを見る事が出来ました。
でも、特に隙間は見られません。
今度はホース周りの隙間に手を突っ込んでみました。
隙間が小さいので、手を言入れるのが大変・・・。
手の小さい私ですが、厚みがあるせいか狭い場所に手を突っ込むのが苦手なんです。
なんとか手を突っ込み、パッキン周りを触ってみると風を感じます。
パッキンが排水管から外れてしまったようです。
もしかしたら大雨で、下水が逆流した事があるのかもしれません。
その時に下水から押し寄せる空気でパッキンが押し戻された可能性もあります。
状況を説明して、排水管とパッキンを気密テープで固定する事にしました。
でも、これがまた大変だったんです。
手が入らないから作業が中々進みません。
もっと点検しやすいように施工する必要を感じました。
ミニキッチン内部の壁に点検口があるんですが、ここを開けても給水・給湯管しか見ることが出来ません。
そして、なぜか底板には点検口がないんです。
かと言って排水ホースと底板の隙間を大きくしたら、隙間隠しプレートで隠せなくなります。
隣に造作点検口を設けるしかないのかな?
今後の課題ですね・・・。
時間はかかりましたが、なんとかテープ貼りを終える事が出来ました。
ホースとパッキンの隙間、パッキンと排水管の繋ぎ目それぞれをアルミテープで貼り合わせました。
この後、隙間隠しプレートを嵌めて作業完了。
せっかく来たので、ついでに排水トラップにピーピースルーを撒いて排水ホース内部の洗浄もして来ました。
汚れたり詰まった状態の排水管は、油脂分と有機物がほとんどを占めています。
この付着物に細菌・真菌・原虫などの微生物が増殖し、発酵することにより悪臭が発生。
この付着物が細菌の増殖にともないスライムとともに灰黒色の軟泥状の皮膜に成長します。
ピーピースルーは、細菌スライムを完全に溶解除去すると同時に、これらの微生物を死滅・洗浄できます。
配管内の付着物が異臭の元の場合は、これで改善可能です。
今日のところは、この状態で様子を見ることにしました。
問題が解決しないようであれば、キャビネットを動かして対応する事になります。
posted by AssetRed
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