防火対応の玄関引き戸って、あるにはあるんですが、気密性が高くないんです。

  • 10月31付のアセットフォー日記となります。

    今日の練馬・板橋の天気は曇りのち雨

    最高気温も18℃に届きません。

  • ちょっと寒く感じました・・・。

  • さて本題です。

  • 板橋区で工事中の『スケルトンリフォーム K邸』の現場写真をご覧ください。

本日、気密測定を行いました。

ご存じの方も多いとは思いますが、気密測定の事を少しだけ書いておきます。

気密測定とは、住宅の隙間から建物内の空気がどれだけ漏れ出すかを測定する検査のこと。

この検査によって住宅の気密性能を数値化し、評価することができます。

もう少し具体的に言えば、上図のような気密測定器(送風機+流量調整器+流量測定装置)を窓の一部にセットし、徐々に送風機の風量を上げていきます。

風量を上げると、建物内の空気が外に強制排出されます。

でも建物に隙間がなければ、空気は排出されません。

また隙間が小さければ、送風量に比べて排出量が少なくなるので内外気圧差が大きくなります。

この送風量と内外気圧差により、建物にある『あってはならない隙間』の総面積や散らばり方を明確にするのが気密測定です。

送風機から外に建物内空気を強制排出する『減圧法』と内に外気を強制吸入する『加圧法』の2種類の測定方法がありますが、今回も減圧法にて測定を行いました。

リフォームという事で、C値(総隙間面積/床面積)が0.6㎠/㎡以下だったら良いなぁーと思っていました。

とにかく歪みの大きな建物だったんで、とにかく気密施工を念入りに行いました。

でも、ひとつだけ懸念事項があったんです。

コレです。

前面道路が幅員4.0mに満たないため、道路後退しなければなりませんでした。

建物と道路の空き寸法は70cmもありません。

そのため、ドアを設置する事ができなかったんです。

防火対応の玄関引き戸って、あるにはあるんですが、気密性が高くありません。

引き戸だから構造上仕方ないとは思います。

でも測定をしてみると、やはり酷かった・・・。

内外気圧差が30㎩位になると、「ピー」という風切音が鳴りっ放しです。

ドアに手を当ててみると、隙間風を感じました。

冬季はレンジフード稼働時に玄関が寒く感じるかも知れません。

パスカルダンパーに期待したいと思います。

今回は局所換気扇を利用した第3種換気を採用したんですが、外で目張りが出来なかったので、室内側で目張りを行いました。

でも隙間風を無くす事は出来ません。

レンジフード・浴室換気扇・トイレ換気扇、どれも手を当てると隙間風を感じました。

局所換気を利用する場合には、中間時測定の方が良いかも・・・。

ちなみに自然給気口&パスカルダンバーの目張りは、ちゃんと機能していました。

測定結果は、思った以上に悪かったですね。

3回測定して、3回とも総隙間面積が100㎡でした。

C値で言えば、1.0㎠/㎡以下。

n値は1.42でした。

ギリギリ合格というところでしょうか

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