今後のために

 

『FPの家 S邸』

いよいよ、今度の月曜日から

木工事がスタートします。

逐次、現場写真を混ぜながらこの場でご紹介させていただきますが

今回は

軽く「断熱材」と「結露」について

おさらいをしたいと思います。

ご興味のある方は、お付き合いください。

まずは、断熱材についてから始めたいと思います。

断熱材には色々なものがあります。

素材や形状・用途はさまざまですが、大きく分けると上表のようになります。

素材による分類では、「細かい繊維の間に空気を閉じ込める繊維系断熱材」と

独立した気泡の中に空気を閉じ込める発泡プラスチック系断熱材」の2つに大別されます。

形状や用途による分類では、

繊維系断熱材は密度により形状が変わり、綿のようなフェルト状が一般的です。

密度の高いものには、ボード状のもの、吹込み用にはバラ状のものがあります。

発泡プラスチック系断熱材には、工場で成型されて出荷されるボード状製品の他

現場発泡断熱材もあります。

また外壁などの断面構成においては、透湿性(水蒸気の通しやすさ)がとても重要になります。

透湿抵抗の大小によって断面構成が異なり、透湿抵抗の小さい断熱材(表中の〇もしくは*1・*2)には

防湿層が必要となります。

*1・・・硬質ウレタンフォームのうち、

JIS A9526(建築物断熱用吹付硬質ウレタンフォーム)A種3に該当するもの

*2・・・フェノールフォームのうち、

JIS A9511(発泡プラスチック保温材)A種フェノールフォーム3種2号に該当するもの

それぞれの断熱材の特徴は以下の通りです。

「FPの家 S邸」で採用している断熱材は、

床および壁が 「g 硬質ウレタンフォーム

天井が「c セルローズファイバー

浴室及び玄関土間の基礎が「i フェノールフォーム

となります。

これらについては、おいおい説明させていただきます。

続いて、結露についてです。

結露には「表面結露」と「内部結露」の2つがあります。

表面結露は、室内側の表面温度と室内の水蒸気量が問題で、ガラス面や暖房していない部屋の壁など

他より冷たい所に暖かく湿った空気が触れた時に、表面に現れる結露です。

壁体等の断熱性能が低く外気の影響を受けて表面温度が低温になった時に、室内の水蒸気量の多少

によって発生します。

表面結露は、断熱性の高いガラスを使ったり、壁体内に断熱施工をし、表面温度を上げることで防ぐ

ことができます。

 内部結露は、壁体内の温度とその部分の水蒸気量が問題で、壁体内や床下などの建物内部に侵入した

水蒸気が、冷えた外壁裏などに触れた時に発生します。

表面結露と比べるとその発見が難しいため、発見した時は、深刻な被害になっている場合があります。

壁体内への水蒸気の侵入を抑えるとともに、壁体内にその水蒸気を滞留させないことが大切です。

 

それでは、結露はどうして発生するのでしょうか?

空気には水蒸気が含まれています。

含むことが出来る最大の水蒸気量(飽和水蒸気量)は、温度により異なります。

 

 上図のように、

6.0℃では7.30g/㎥

8.7℃では8.65g/㎥

20.0℃では17.30g/㎥

となります。

この最大限に水蒸気を含んだ状態は相対湿度100%で、「飽和状態」といいます。

20℃の空気の相対湿度100%(飽和状態)の水蒸気量は17.30g/㎥ですから

相対湿度が半分(50%)の場合の水蒸気量は17.3g/㎥×0.5=8.65g/㎥になります。(A)

この20℃相対湿度50%の空気を冷やして8.7℃にすると、含まれる水蒸気量は変わりませんから

相対湿度が100%になり(B)、これ以上水蒸気を含めない状態になります。

さらに温度を下げ6.0℃にすると、今まで含んでいた水蒸気を含み切れなくなり、

そのオーバー分が結露として現れます。(C)

 

結露を起こさない為に

防露性能を高める

断熱性能を高める

必要があるのは言うまでもありませんが

それらの対策についても、おいおい説明させていただきます。

今回の復習はここまでです。

お付き合いいただきありがとうございました。

 

FPの家 S邸の上棟まであと4日です。

天気はなんとかなりそうですね。

テルテル坊主さん、ありがとうございます。

 

 

 

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 posted by t.arai 

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