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『FPの家 Y邸』
型枠工事、完了しました。
鋼製型枠の上端には巾止め金具がしっかりと留められ、コンクリートの重量で枠が孕まないようにタルキによる支保工も行われています。
HD金物用アンカーボルト(A-70)もセット完了です。
基礎天端高さの目安である、天端マグネットも貼られレベルの確認も完了しました。
設備業者による、ガス及び水道配管用のスリーブも入れられています。
かぶり厚さもきつちりと確保できています。
弊社の基礎立上り巾は180mmあります。
一般的な建物の場合は150mmくらいでしょうか?
建売現場では、120mmなんて事もあるようですね。
太さ10mmの異形鉄筋を縦筋に使い、その先端にフックを付ける弊社の仕様では、150mmの基礎巾では充分なかぶり厚さが確保出来ません。
主筋(頭頂部の横筋)太さが16mmあります。
縦筋が10mm×2本(フックがある為)=20mmになります。
主筋の定着継手がコーナー部では3本になる場合もあります。
外周部の基礎の場合、外気側の必要かぶり厚さは60mmになりますから
60mm+16mm+20mm+16mm+16mm=128mm
これを150mmから引くと22mmとなり、かぶり厚さ30mm以上という規定から外れてしまいます。
鉄筋同志のクリアランスも全く取れません。
多くの方に「ずいぶんゴツイ基礎だね。」と言われる弊社の基礎ですが、こんな理由があるんです。
「それじゃー、他の基礎はどうして大丈夫なの?。」
主筋が13mmになっていて、頭頂部のフックを省略する事で
60mm+13mm+10mm+13mm+13mm=109mm
150mmから引くと41mmですから、かぶり厚さ30mmを引いた残り11mmがクリアランスとなります。
建売現場に見かける120mm巾の基礎に至っては、全く理由がわかりません。
もしかしたら、鉄筋同志の継手を圧接していて定着部分がないのかも知れませんね。
(細い鉄筋で圧接出来るのかどうかはわかりませんが・・・。)
浴室の入り口下には、『浴室点検口』を設置してあります。
写真の白い物がソレです。
EPS(発砲ポリスチレン)製で、熱貫流率0.53W/m2のスグレモノです。
上図のように、浴室部分は基礎断熱になります。浴室下部の基礎内側に断熱材を貼り(弊社の場合、土間部分にも断熱材を貼っています。)入り口部分には、開け閉め出来るよう脱着可能な断熱材を取り付けます。
接着剤で貼る事も出来ず、気密施工を怠る事も出来ません。
以前は断熱材を気密テープで貼っていましたが、経年劣化によるテープの剥がれが心配事でもありました。
そこで、数年前から採用したのが浴室点検口です。
コンクリート打設前に設置し、コンクリートで固定します。
スライドロックを解除する事で扉を開閉する事が出来ます。
断熱・気密性能は問題ありません。
主筋を切断する事なく施工できますので、構造的にも安心です。
コンクリートの打設は明日行います。
天気も大丈夫のようですね。
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