土台敷き、完了しました。

『FPの家 Y邸』

お待たせしました。

本日から木工事スタートです。

まずは、『土台敷き』です。

プレカット工場で刻まれた土台材及び大引材を、使用する場所に移動します。

 

既に先日基礎天端に標した墨を基準に、土台のアウトラインが引かれています。

これを目安に土台材を配置します。

アンカーボルトの位置を土台側面にマークし、

 

差し金を用いて、土台裏にアンカーボルトの位置を書き込みます。

この印に従ってドリルで孔を明け、

 

土台裏に防蟻・防腐剤を塗布します。

後日専門業者による防蟻・防腐処理が行われますが、基礎立上りの上に載せた裏側は丁寧に塗る事が出来ません。

 

土台墨を目安に基礎パッキンを切れ目なく敷いていきます。

その上に土台を載せます。

土台に明けた孔からアンカーボルトの先端が覗いています。

弊社では、土台天端よりも5ミリ程度低い高さになるようにしています。

ここにスクリュー座金を留め付けます。

  

ある程度手で回して

 

最後は、専用工具で締め付けます。

金物の天端が土台天端と揃ったら締め付け完了です。

土台の上には、床パネルや壁パネルが載るため、金物が出っ張っていると隙間が生じてしまいます。

この段階から既に気密処理はスタートしている事になります。

 

土台同志の仕口部分です。キレイに納まりました。

 

土台の継手部分です。こちらもキレイに納まっています。

 

大引きをひっくり返して、鋼製束を釘で留めます。鋼製束は910ミリピッチに取付ます。

大引を元に戻したら、土台の間に掛け渡します。

 

鋼製束は中央部分がジャッキ状になっていて、回す事で長さを調整できるようになっています。

ベースの下に隙間を作り、そこに専用の接着剤を塗布し、ジャッキを回して長さを調節します。

大引きもきれいに取付ける事ができました。

接着剤はもちろんF☆☆☆☆表示品を使用していますが、そもそも床下は断熱境界の外であり、ホルムアルデヒドやその他VOCが放出されたとしても問題ありません。

(FPの家は床断熱が基本です。基礎断熱を採用する家は床下も断熱境界内となる為、接着剤の使用にも注意が必要となります。)

接着剤がある程度乾いたら、コンクリート釘×4本を所定の孔に打ち込みます。

土台には、平仮名と数字が刻印されています。

これを『番付』と言います。

建物の縦・横それぞれ910ミリづつ番付が振り分けられます。

横番は『い』から始まり『ろ』・『は』・・・と続きます。

縦番は『1』から始まり『2』・『3』・・・と続きます。

それぞれの土台に刻印された横番と縦番を写真のように合わせる事で、図面をいちいち見なくても土台敷きを行う事が出来るようになっている訳です。

ちなみに『い』と『ろ』の間に土台がある場合は、『い又』という表現になります。

また、柱の位置などは、『い』通りの『1』と表現し、それぞれの交点が場所を示しています。

昔から伝わる『番付』ですが、良く考えられたものだといつも感心しています。

土台敷き、完了です。

大工さん、お疲れさまでした。

最後に、土台に使われる木材についてお話ししたいと思います。

木は腐ります。でも、何でも腐る訳ではありません。

腐りやすい木と腐りにくい木があるんです。

土台にはヒノキやヒバが使われます。これらには腐朽菌を寄せ付けない成分が含まれているからです。

クリやカラマツも腐りにくい木といえるでしょう。

次の表をご覧ください。

 

この表にはあまり建築に用いない木も入っていますが、どんな場所にどんな木を使えばいいかが書かれています。

表の上に行けば行くほど腐りにくい木といえます。

ちなみに下線が引いてあるのは、住宅支援機構が土台用として推奨している木になります。

腐りにくい木の中には、土台として適さない木もあります。

例えば、チーク・カヤ・イチイ等は高価過ぎて中々使えません。

ヤマグワは、土台に出来るほど太いものを得る事は難しいでしょう。

サワラ・ホオ・ベイスギ等はめり込み強度がやや低いので、土台には適しません。

ヒノキやヒバを使うのが一般的でしょう。もちろんベイヒバやベイヒは比較的安価であり、耐朽性も問題ありません。

でも注意が必要です。ここで腐りやすいとか腐りにくいとか言っているのは、赤身の事なんです。

腐りにくいヒノキやヒバも、赤身に比べて白太が腐りやすいのは、他の木と変わりありません。

ヒノキを使ったから大丈夫!

なんて安心は禁物です。

ヒノキの赤身(芯材)だって被害に合う事だってありますから・・・。

今回土台および大引に採用しているのは、ベイヒバです。

腐りにくい木ですから、ご安心ください。その上にホウ酸系の防腐・防蟻処理剤を塗布します。

基礎パッキン工法を採用していますから、床下空間はシロアリや腐朽菌にとって生存しにくい環境を維持する事が可能です。

つまり、3重の安全策を採っている事になります。

家は土台が肝心と言います。

ここまで、念を入れておけば大丈夫です。

明日は、先行足場の架設および上棟材の荷受けとなります。

 参考:丸善株式会社 刊/上村武 著/棟梁も学ぶ木材のはなし

  

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