FP壁パネルに孔を明けています。

『FPの家 Y邸』

今日は日曜日。

現場は休業中の筈なんですが・・・。

電気屋さんの都合もあり、物音を立てないようにして工事を進めています。

全ての断熱パネルが施工され、断熱サッシの取付も完了しています。

大まかな気密処理も既に行っている現場ですから、サッシおよび玄関ドアを閉めてしまえば音が漏れる事もほとんどありません。

現場は今、こんな感じになっています。

 

天井野縁の取付が始まっています。

間仕切壁や下がり壁の下地も組み始められているようです。

ユニットバスの土間部分には、遮熱フィルムが貼られた高性能フェノールフォーム板が丁寧に貼られています。

もちろんジョイント部分の気密処理もバッチリです。後日この上に吊架台を取付け、ユニットバスが施工されます。

排水管の廻りには現場発泡ウレタンが吹き付けられています。

 

写真はFP壁パネルに書かれて、コンセントBOXの墨です。見ずらい写真ですいません。

この墨を目安に深さ40ミリ程の四角い孔を空けます。

ウレタン部分はカッターナイフを

桟木部分には手鋸を使います。

最近は、電動工具の先端に取り付けるウレタンパネルの孔明け専用の治具があるようですね。

これで、グリ゛グリとやるそうです。作業性と仕上がりが違うみたいですね。

ウレタンパネルの孔明けも、ようやく一般的になったという事でしょうか?

仕上がりはこんな感じになります。

ここにBOXを入れるとこんな感じです。

マニュアルには上のようにあります。BOXの中にFケーブルを通し、中外ともに気密・防水処理をすれば完了となります。

FPの家の断熱パネルは断熱および気密境界となります。

そこを貫通する電気配線や水道配管、換気・空調配管がある場合の施工は、非常に気を使います。

ちなみに、繊維系断熱材の場合の施工はこのようになっています。

気密コンセントボックスとは、こんな製品です。

繊維系断熱材施工の場合は、防湿シートが気密境界になります。

ここに孔を明けるという事は、相当配慮が必要になるはずですよね。

マニュアルでは良く見かける施工方法ですが、現場で見かける事はあまりありません。

ちゃんとやっているのでしょうか?

室内側の壁に取り付けるBOXは、一般住宅と同じ施工となります。

こんな感じです。BOXの中にFケーブルを配線すれば完了です。

こちらの施工は簡単です。取付位置や高さを間違えなければ問題ありません。

上図はカナダの省エネルギー住宅『R2000』の技術マニュアルに書かれた、オワタ州の実験例を示したものとなります。

石膏ボード1.0m2の壁に2.0cm×2.0cmの孔を明けると、そこから侵入する水蒸気量は冬で30Lにもなります。

一方、孔の明いていない石膏ボードに侵入する水蒸気量は、たったの1/3Lです。

壁内に侵入した水蒸気は、内外温度差により結露を起こします。

結露水は断熱材及び構造材に付着・浸透し、カビや木材腐朽菌の繁殖を引き起こすかも知れません。

つまり、気密化(壁体内に水蒸気が侵入する隙間を小さくする事)が壁内結露を防ぐ上で、一番有効であり重要になるという事です。

コンセントBOXの孔は5cm×10cm程度しかありませんが、たった1か所だけでも気密化を忘れると大変な事になってしまいます。

ふわふわした断熱材とピラピラしている防湿シート、なんとも頼りない物同志を隙間なく貼り合わせるのは大変だと思います。

その点ウレタンパネルは、ある程度の硬さと平滑さを持っています。

気密テープが貼りやすいのはどちらの工法だと思いますか?

知れば知るほど、FPの家って色々考えられています。

  

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