解体工事、始まりました。

『FPの家 H邸』

解体工事が始まりました。

 

南西と北西の道路に面する角地に建つ2階建てを壊しています。

前面道路が共に2.0mほどしかなく、車で近接する事が出来ません。

まずは手壊しで進めます。

密度10Kのグラスウール、厚さは50mmあります。

解体工事を行っていると、毎度御馴染みの断熱材です。

御多分に漏れる事なく、防湿フィルムの中は真っ黒です。

 これ、断熱材の中を上昇気流が上がっていた証拠です。

断熱材の熱を通さないしくみは、断熱材の中の『動かない空気』にあります。

グラスウールであれば、細かいガラス繊維の間に保たれた空気がその中でじっと動かない事で暖かさを逃さない訳です。

ちょうど冬の夜に、お布団がポカポカと暖かいのと同じです。

でもその中を空気が通っていたとしたら、話は別です。

お布団の中を風がスースーと通っていたら、暖かくないですよね。

こちらの写真は、合板フローリングと断熱材の写真です。

厚さ30ミリ程度の発泡ポリスチレンフォームらしき断熱材を見る事が出来ます。

でも残念ながら、断熱材が重力で下に落ちてしまい合板フローリングとの間に隙間が見られます。

この隙間を冷たい空気が通り、壁から屋根へ上がっていきます。

冬場は相当寒かったと思いますよ。

天井板を剥がしていた職人さんも言っていましたが、天井裏に鼠の糞が全くありませんでした。

庭には緑がたくさんあるお宅です。

鼠もいると思われます。

いつもなら、天井板を外すと、バラバラと黒い雪が降ってくるのが当たり前でした。

もしかしたら、鼠も住まない寒い家だったのでしょうか?

わかりにくいかも知れません。

この写真は、天井に敷かれた断熱材をよけて下屋部分を撮影したものです。

下屋の取り付く外壁部分に断熱材が入っていません。

別の場所を見ると、きちんと入っていましたから『うっかり入れ忘れ』たのかもしれません。

うっかり忘れは困った問題ですが、この場合はさほど問題ないようですね。

 

本来であれば上図のように下がり壁部分の断熱材があるべきなんですが、全く見当たりませんでした。

これでは、屋根面からの熱がそのまま室内に侵入していた筈です。

でも、不幸中の幸いだったのかも知れません。

もし寒い家でなかったら、内部結露でとんでもない事になっていたかもしれません。

上の写真を見ると、一見断熱材は丁寧に施工されています。

でも、断熱材の内側にある防湿シートの耳は柱や間柱の側面に留められていました。

これは明らかな『NG施工』です。

防湿シートが断熱材の内側に、途切れる事なく連続して貼られている事が、断熱住宅の必須条件です。

これが守られていない家で、寒い冬に暖房をガンガン焚いたりすればとたんに内部結露をしてしまいます。

結露水は断熱材に吸着され、カビを繁殖させ、木材腐朽菌を呼び込みます。シロアリが来たかもしれません。

高断熱だけれど、気密(防湿)性能が低い家と同じで、せっかくの耐震性能も台無しです。

そうそう、雨漏りの跡がありました。

霧除け板金の端と外壁の取合い部から水が回っていたようです。

たいした事なくて良かったですね。

新しく建てる『FPの家』では、こんな事は決してありません。

悪い事例を通して、説明する事も大切だと思います。

解体工事の合間に、機会があればご報告したいと思います。

 

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