高断熱住宅って、夏暑いの?

『FPの家 Y邸』

昨日の基礎巾木へのモルタル仕上、きれいに終わっていました。

今日は、ガス工事が行われました。

 

ガスメーターの設置とガス給湯機への配管接続。

 

ガスコンロへの配管接続とガス漏れ警報器の設置。

あっと言う間に完了です。

いよいよ、エアコン設置のみを残すところとなりました。

ようやく、明日入ります。

間もなく、完成現場見学会が開催されます。

今回はお客様のご厚意により、7月17日~8月20日という長い期間開催します。

7月31日以外は、予約制となっていますので事前の連絡をお願い致します。

湿度・温度ともに高い夏場は、FPの家にとって絶好の季節となります。

だって、FPの家は『魔法瓶構造』。

屋根もしくは天井と外壁、床に硬質ウレタンフォームで出来た『FPパネル』でしっかりと囲み、開口部に高性能サッシを取り付けています。

それらが生み出す高い断熱性能と気密性能、そして機能する計画換気システムが、暖かさ・涼しさをしっかりとキープして、外に逃しません。

健康で快適、省エネで省CO2な生活をお約束します。

それなのに・・・。

「高断熱住宅って冬は暖かいけど、夏は暑いんじゃないの?」

なんて事、言ってる人いますよね。

今回は、この辺りの事を書いてみたいと思います。

まずは断熱についてのお話です。

外気の熱を建物の中に伝えない。もしくは建物の中の熱を建物外に漏らさない。

これが断熱の目的です。

熱は高い方から低い方へ移動します。

夏の暑さは涼しい室内へ、冬の暖かさは寒い室外へ。

この熱の移動を制御するのが『断熱』であり、隙間からの熱を伴った空気の移動を制御するのが『気密』という建築的手法です。(今回は気密に関しては、敢えて触れないようにします。)

熱の移動には以下のように、3つのパターンがあります。

これら3つのパターンを日々の過ごしやすさ、過ごしにくさに当て嵌めてみると、こんな感じになります。

地面からの伝導熱や空気の対流熱の影響は、冬や夏の夜間に大きくなります。

でも、良く晴れた夏や冬の昼間は輻射熱の影響の方が大きいのです。

でも、断熱材は熱伝導・対流熱の2つの熱移動しか制御する事が出来ません。

つまり断熱材で囲まれた建物の中にも、輻射熱だけは伝わるという事です。

冬は太陽の暖かい熱がありがたく感じるでしょうが、夏は困りものですよね。

断熱材を通り越して侵入した熱線が床などに当たり発熱します。

この熱が室内空気を暖め、その熱を逃さないように断熱材が頑張ってしまいます。

この辺りの事を指して、先述の「高断熱住宅って冬は暖かいけど、夏は暑いんじゃないの?」という疑問に繋がる訳です。

下のイラストを見てください。

 

 

一般的に断熱施工は高い保温性能を確保し、冬を暖かく過ごす為のものとなります。

遮熱効果(輻射熱を遮る効果)を持ち合わせていませんから、夏の暑さを防ぐ事ができません。

イラストを見ると、冷たい熱(青い矢印)は反射していますが、暑い熱(赤い矢印)はそのまま入ってきています。

また室内の熱(オレンジ色の矢印)は、そのまま室内に反射していますよね。

むしろ断熱材の持つ保温性により、熱気が室内に籠ってしまい熱帯夜に拍車をかける一因にもなるでしょう。

どうやら高断熱だけの住宅では、冬暖かくても夏涼しい家にはならないようですね。

これを『残念な高断熱住宅』と言う事にします。

でも弊社がつくる『FPの家』は違います。

冬の暖かさはそのままに、断熱材の外側に設けられた遮熱層が輻射熱の侵入を制御してくれます。

それでは、それぞれの遮熱層について簡単に説明したいと思います。

まずは、屋根の遮熱層です。

ご存知の方も多いと思います。

FP遮断パネルです。

真夏の直射日光による太陽熱は、最上階の天井裏で断熱するのが従来の方法でした。

これに対し、屋根面そのものに『遮熱』と『断熱』それぞれの効果を持たせたのが『FP遮断パネル』です。

2層に設けられたアルミ遮熱シートと高性能ウレタン断熱材の複合効果で、屋根の蓄熱を大幅にカットする事が出来ます。

その効果は、公共機関による試験によれば74.9度の屋根温度に対し、断熱材表面の温度は30.9度。

FP遮断パネルを用いない一般的な施工の場合の、48.1度に対して17.2度もの効果がある事が分かっています。

次に外壁の遮熱層です。

弊社では、断熱材の外側に『遮熱透湿防水シート』を貼り、その上に通気層を設けています。

次のイラストをご覧ください。

この遮熱透湿防水シートのしくみは、こんな感じです。

シートの表面にあるフィルムに包まれた『外気に触れにくい無数のアルミ粒子』が熱線をカットし、高い遮熱性能を長期に渡り発揮します。

上の写真は、右側のように外壁表面温度が60度になるようレフランプで照射した後、裏面温度をサーモグラフにて測定したものです。

左側が遮熱透湿防水シート、真ん中が一般的な透湿防水シートになっています。

その温度差は5度、中々の性能だと思います。

最後は、ガラスです。

FPの家のガラスは『Low-E』複層ガラスが標準です。

南および北側は高断熱タイプを使用し、東および西側は高遮熱断熱タイプを使用します。

その遮熱性能は一枚ガラスと比較すると、上図のようになります。

こうした遮熱施工を適宜行う事で輻射熱の侵入を抑え、必要に応じて『蓄熱効果』の期待できる内装材を併用する事で、『夏涼しく、冬暖かい家』が実現出来ます。

また今回は特に触れませんでしたが、『気密性の確保』や『機能する計画換気』があってこその『夏涼しく、冬暖かい家』である事は言うまでもありません。

もちろん、エアコンを効率よく働かせる技術だって必要です。

燃費が良いという事も、快適な家の条件に入っていますから・・・。

高断熱だけの家(多くのHMの家)

高気密だけの家(RC造の家)

中断熱・中気密の家

で快健康・適な家の実現を図るのは、至難の技だと言えるでしょう。

いかがでしたでしょうか。

残念な高断熱住宅とFPの家の違い、ご理解いただけたでしようか?

完成現場見学会に来ていただければ、その違いを体感する事が出来ます。

お電話いただければ、個別の対応をさせていただきます。

準防火地域内の狭小地に建つ、延べ床面積19坪の2階建てです。

是非、ご参加ください。

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