住まいと健康 5

人間にとって快適な住空間は、同じ生物であるカビ・ダニにとっても好条件であり、温度と栄養分と酸素の他に水分を生育条件にもつカビは、特に壁面の結露部分を好適地として胞子が付着活性化します。

そのカビが、人体に少なからず被害をもたらす元凶である事も判明しています。

壁面に付着するカビの除去は、単に室内美観のみの問題ではなく、健康保持にとっても重要です。

同様に60パーセント以上の湿度と20~30度の温度とフケや垢を好んで食するダニは、畳やカーペットの他に寝具まで入り込んで生息します。その死骸や糞は呼吸と共に人体に入る事によって感受性の高い人にアレルギーや喘息などを引き起こしています。

結露から生じる直接的な被害は、カビの被害でしょう。

カビは温度25度、湿度80パーセントを超えると繁殖します。住宅に生えるカビの種類は300を超えると言われていて、これらは人体に悪影響を及ぼす害虫の餌になるだけでなく、直接人体に入り込みアレルギー性疾患の原因になったり、肺や脳の中に入って死に至らせる事さえあります。

カビは微生物の一種で、正式には『真菌』と呼ばれています。

カビの一生は、まず基質(建材・食品など)表面への胞子の落着で始まります。

そこで適当な水分と温度条件が与えられると出芽を始めます。

やがて基質中へ菌糸を伸ばし、盛んに分岐しながら生育します。

上図は湿性カビ・乾性カビの発育温湿度の概念図です。

一般的なカビは、ある建材に対してこの表のようなある特定の発育温湿度範囲をもち、木材の温湿度範囲についても同様となります。

カビによるアレルギーと食中毒については以下の通りとなります。

アレルギー症

日本人の1~2パーセント(約200万人)、16歳未満では7%が喘息を患っていると言われています。

カビは室内粉塵(主成分はダニの死骸・糞)に次いで第2位の喘息アレルゲンとなっています。同時にカビの発生している家はダニも多く生息している事を考え合わせると、その影響は極めて大きいと言えるでしょう。

またカビは、過敏性肺炎・鼻アレルギー・アレルギー性結膜炎のアレルゲンとしても知られています。

食中毒症

いわゆる毒キノコの他に、カビが算出するカビ毒として10数種類がこれまでの様々な研究で明らかにされています。

その中には、アフラトキシンの様に強い発癌性を持ち熱に対しても対抗性の強い物や、肝障害や中枢神経障害、中には流産を引き起こすカビも存在しています。

続いてダニによる健康被害の話です。

温度20~30度で湿度60パーセント以上の高温多湿の環境にダニは発生します。

温湿度のうち、どちらかがダニ発生の必要限定要因となるかと言えば、やはり湿度と言えましょう。

ダニは室温4度でも湿度が60パーセント以上あると生存する事が出来ます。一番乾燥に強いヒョウダニでも、湿度50パーセント以下ならば11日で死んでしまいます。

ダニの人体に及ぼす影響は、喘息・鼻炎・眼アレルギー・アトピー性湿疹・不快症・ツツガムシ病・多種の病気の媒介などとなります。

ダニアレルギー症

喘息・鼻炎・アトピーなどのアレルギー反応を引き起こす原因となるものをアレルゲンと言いますが、ダニはその生体・糞・死骸すべてがアレルゲンとなりうるものです。またダニ刺されもダニの唾液によるアレルギー症を引き起こします。

アレルギー反応は、医学的に言うと抗原抗体反応のひとつであり、ダニアレルギー症には喘息・鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎などの主反応であるI型反応(即時型)とダニ刺されに代表されるⅣ型反応(遅延型)があります。

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