水抜穴

空は灰色、大きな雨粒が勢いよく落ちてきています。

生憎の天気ですね。

『FPの家 H邸』

今日の作業は中止にしました。

さすがにこの天気では、昨日打設した土間に墨付を行う事が出来ません。

そこで今回は、昨日のブログにチラッと登場した『水抜穴』の事を書きたいと思います。

 コンクリート打設前

 コンクリート打設後

弊社では、JOTOテクノ社の水抜栓/VCK-75を採用しています。

上に貼られた青い養生テープを剥がすとこんな感じになります。(カタログから拝借した画像です。)

拡大すると、こんな感じです。

工事中は写真のように蓋を開けた状態にしています。

ここから、工事中基礎に溜まった雨水を地面に排出する事が出来ます。

蓋を閉めた状態です。

この状態にしておけば、地中からの湿気をシャットアウトする事が出来ます。

構造はこんな風になっていて、地中にいるかもしれないシロアリの侵入を防ぐ為の金網もついています。

泥溜めもあるので、ゴミが溜まったら中蓋を開けて清掃するようにしています。

中蓋を開けた状態です。半月の形をした穴からシート伝いに雨水が落ちる仕組みになっています。

基礎に雨水が溜まった現場の写真です。

水抜穴をつけていなかった時代は、こうした場合に中の水を必死に掬い出していました。

これ、結構な仕事量なんですよね。(シンドイ・・・。)

土間に穴を明けて、水を地面に浸透させる方法もありますが、シロアリや湿気の侵入口となる為、あまりお勧め出来ません。

定価1000円/個の水抜穴を4~6個設置するだけで、工事中の雨水対策が出来るなんて夢のように感じました。

その上、シロアリ・湿気の侵入の心配もないなんて・・・。

便利な製品が出来たものです。

メーカーによる製品データーを添付します。

降雨 2mm/時間×5時間×8畳間
雨量 2×5×3,600×3,600/1,000,000=129.6kg
透水性 40kg/h,500Pa時
排水時間 約3.3時間=130/40=3.25
透湿抵抗 5㎡・sPa/μg
防湿性 5/0.19=33
面積 0.00283㎡
透湿性 1/5×0.00283×60×60=2μg

 このデーターによると、8畳間のスペースに溜まった130リットルほどの雨水を約3.3時間で排出できるようですね。

例えば洪水が発生した時、床下に潜り水抜栓の蓋を開ける事が出来れば、基礎の中の水を排出する事も可能です。

床下空間は常時自然換気が行われ乾燥状態を保っていますから、地中からの湿気は影響ないと判断するのであれば、蓋を閉じない状態のままにする事も可能です。こうすれば洪水時の排水も問題ありません。

そう言えば基礎断熱の場合、床下に水が入るような状況ってどのように対応するのでしょうか?

床下点検口から揚水ポンプを入れて、汲み上げるしかないんでしょうね。やっぱり・・・。

でも床下も室内環境な訳ですから、衛生的に問題が残るような気がします。

やっぱり、床断熱の方がシンプルで安全だと思います。

水抜栓の説明は以上です。

 

この後は、雨が止み土間が乾き次第、墨出し作業を行う予定です。

テルテル坊主、頑張れ!

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