無垢材信仰 5

 

学芸出版社 刊

佐道健 著

木がわかる~知っておきたい木材の知識

から抜粋した記事を7回に分けてご紹介してます。

第5目も合板は悪者?という話です。

合板には色々な種類があり、それぞれ用途によって相応しい性能を持った合板を選ぶ必要があります。

選択の基準となるのは、板厚・構造用途か造作用途か・耐水性・耐久性などでしょうか。

JASでも普通合板・特殊合板・コンクリート型枠用合板・構造用合板・難燃合板・防炎合板の6種類が規定されています。このうち、普通合板と特殊合板は表層やコアー(内層材)による分類で、他の4種類は特定の性能を持った合板として用途が特定されています。

実際に合板を購入して使うのであれば、接着剤の種類によって耐水性が高いものから

特類・・・完全耐水

一類・・・完全耐水

二類・・・高度耐水

に分けられていて、使用する用途と接着剤性能を考えて判断・選択するのが良いでしょう。

JASによれば合板は接着性能別に区分されています。

特類・・・フェノール樹脂接着剤などを使用した合板で、耐水性が高く、住宅の耐力壁のような構造用の耐久部材やヨット・ボートのような常に湿潤状態の場所で使用する用途に適応します。

一類(タイプ1)・・・メラミン樹脂接着材などを使用した合板で、耐水性が高く、コンクリート型枠用、住宅下地用など屋外や長期湿潤状態の場所で使用します。

二類(タイプ2)・・・ユリア樹脂接着剤などを使用した合板で、建築・車両などの内装・家具など屋内の多少の湿気がある場所でも使用します。

ここに挙げた接着剤は標準的なものを示したもので、これらと同等以上の接着性能であれば他の接着剤でも使用できます。このほか三類(タイプ3)合板と呼ばれていたものもありましたが、これは増量ユリア樹脂接着剤などを使用し、家具の下地材など全く湿気の無い場所で使用していましたが、使用しない事をお勧めします。

ここで、見た目では区別がつきにくい構造用合板とコンパネ(コンクリート型枠用合板)の違いを書いてみます。

構造用合板とコンパネは、どちらも厚さが12~24mmで単板構成・接着性能・形状などが良く似ています。

同じように取り扱う人もいますが、両者は使用目的に合った性能が規定されています。

その主な違いは、コンパネが反り・ねじれ・辺の曲がり・曲げ剛性(たわみ難さ)を重要視しているのに対し、構造用合板は曲げ強さ・圧縮強さ・曲げヤング係数などの耐水性能が規定されています。

次回は、木質ボードの選び方という話です。

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