暑さや寒さを感じるのは・・・

人体は、周囲の環境(温度や湿度・気流・放射熱など)との関係で、熱を放散したり熱をもらったりしています。

また摂取した食物と酸素をエネルギー源として、運動量に応じた熱を体内で生産している人は、これと同じ量の熱を放散している時には暑さも寒さも感じません。

人体の生産熱と放散熱のバランスが保たれているかどうかが、暑さや寒さの感じ方と大きく関係しているんです。

夏、長袖衣服を着ていると放熱を妨げられるので暑苦しく感じます。

その時は、半袖衣服にして放熱しやすくしてやります。

それでも暑いと感じる時は、害は温度が高くて体内で生産された熱を充分放出できていないのです。

人体周辺には、秒速0.15~0.22mというゆっくりした上昇気流があり、急激な温度変化から人体を守っています。

ところが冬など外気温が低く風が強い時には、この上昇気流が吹き飛ばされ、冷たい外気が肌に当たるので寒さが肌身に染みるのです。

室内の空気の流れについては、あまり関心を持つ人は少ないのですが、隙間風をほとんど感じない高断熱高気密住宅の冬の室内環境面から考えると、理想的には室内空気の流れは秒速0.15m以下が良いでしょう。

スウェーデンでは室温20℃の時秒速0.2mの風があると、風が無い時よりも約1.6℃ほど寒く感じると言われています。

日本でも秒速0.1mと秒速0.5mの気流では、前者が2.0℃ほど寒く感じるとされています。

人体の生産熱に比べて周りの空気温度が低い時は、皮膚温との差が大きくなるので対流による放熱が増大します。

電気ストーブに手をかざすと手が温かく感じるのは、手に放射熱を受けているからです。

表面温度の高い物体が存在すれば、人はその温度を放射熱の形で感じる事になります。

また冬の間、窓に近づくと寒く感じるのは、窓ガラス表面の温度が低いため冷放射を受けるからです。

机や椅子・床といった人体が直接触れるものの場合は、熱が物体中に伝わって高温部から低温部に移動する現象によって耐熱が奪われます。

家のドアノブのような金属類が冷たく感じるのは、熱伝導率が大きいからです。

寒さの原因は、温度・風速・湿度・放射が大きく関係します。

その中で最も大きく関係するのが温度といわれています。

でも快適さを表す指標としては、体感温度や不快指数の方が一般的かもしれませんね。

温度とは別に、実際に何度くらいと感じるかを表す指標が体感温度です。

その考え方には2つあります。

1.気温と湿度で測る方法

気温が10℃以上ならば、湿度が上がるほど暑く感じる。

気温が10℃以下ならば、湿度が上がるほど寒く感じる。

これを『ミスナールの体感温度』と言います。

2.気温と風速で測る方法

風速1.0m/sにつき体感温度が1.0℃下がる。

これを『リンケの体感温度』と言います。

なおミスナールの体感温度には『改良版の計算式』があり、それには風速が加味されています。

例えば夏、気温は同じでも湿度が高く、風のない日は気温以上に暑く感じるものですが、体感温度はその感覚を温熱環境の3要素を使って具体的な計算式で表しています。

また不快指数は1959年に米国で考案されたもので、主に蒸し暑さを表す指数です。

風速を考慮せず気温と湿度のみで算出するため、実際に感じる蒸し暑さとは多少の相違があります。

体感温度を比較してみましょう。

閉め切った部屋でエアコンを28℃に設定した場合の温度は28℃、湿度60%、風速0m/sの時の体感温度は26.0℃になります。

エアコンを停めて窓を開けてみると、温度30℃、湿度70%、風速4m/sなんて事もありますよね。この時の体感温度は25.1℃になります。

風の影響もおおきいですよね。

人体側の要素で言えば着衣量と活動状況になります。

半袖・半ズボンの軽装と、毛糸のセーターの厚着では、人が感じる温度に数度の違いが生じると言われています。

夏と冬では快適な温度が違うのはその為です。

また健康状態や年齢・性別により、感じる温度が違うこともあります。

発汗の気化熱による温体温調整も忘れてはいけません。

でもこの話は前回しましたよね。

 

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