断熱材のアレコレ

おはようございます。

なんだか、冴えない空模様ですね。

日曜日で現場は動いていませんから、特に問題はないんですけど・・・。

あっ!

FPの家を作っている同志の方々は、現場見学会の真っ最中だったりしています。

せめて、ご来場される皆様の足元に差し障りのない程度の天気が続きますように!

なんて、お天道さまにお祈りをしてみました。


『FPの家 I邸』

昨日は、色々と目についた事を挙げてみました。

今日も、その続きみたいなものです。

是非、お付き合いください。

まずは、1階で使われる『FPウレタン断熱床パネル(以下、床パネル)』を撮ってみました。

国産杉でつくった枠材を周囲と真ん中に配置し、この間に硬質ウレタンフォームが充填されています。

厚さは88mm、熱伝導率/熱抵抗値は0.024W/mK/3.66㎡K/W。

その上に厚さ12mmの針葉樹合板が貼ってあり、床パネル自体の厚さはちょうど100mm。

専用工場で作られたオーダー品の為、サイズはある程度自由に決められます。

土台に38×105の枠材を留め付けたところを撮りました。

これにホウ酸系防腐防蟻剤を塗布します。

これが際土台のパネル受けとなります。

床パネルの裏及び小口にも、同様に防腐防蟻剤を塗布します。

これを際土台の側面に取り付けたパネル受けおよび土台もしくは大引きの上に敷き込み、専用のネジで留め付ければ床パネルの取付は完了です。

高い断熱性能が最大の特長ではありますが、ほかにもメリットがあります。

写真は床用発泡プラスチック系断熱材を使った住宅の床下を撮ったものです。

このタイプの断熱材は厚さを90mmと仮定すると(写真は45mm位でしょうか?)、熱伝導率/熱抵抗値は0.040W/mK/2.25㎡K/W。

その断熱力は、床パネルの61%程度しかありません。

硬質ウレタンと同様に、湿気を通さない事が自慢の製品ではありますがこのような状況ではその効果も期待できません。

根太間に施工しているようですが、断熱材自体が経年収縮で痩せてしまい、重力に逆らう事ができなくなってしまいました。

せめて、釘や専用の金物で落下防止策を採っていればと思います。

もっともそうした対策を採ったところで、痩せた断熱材と根太の隙間からの漏気や湿気の侵入は防ぐ事はできませんけど・・・。

床パネルであれば、こんな事にはなりません。

だって、土台や大引きおよびパネル受けの上に載せていますから落ちる事はあり得ません。

いつだって床材(フローリング)にしっかりと密着しています。

知っていますか?

断熱材と床材の間に隙間があると、そこに対流が発生し熱が逃げてしまいます。また結露が発生する事だってあるんですよ。

ウレタン断熱材の外側には枠材がしっかりとある為、床パネル同志の接合もしっかりと行えます。

繊維系・発泡プラスチック系を問わず、断熱材自体を躯体にしっかりと留める事は大切です。

でも、断熱材自体が軟らかすぎて中々うまくはいかないんですよね。

 

続いて、『FPウレタン断熱壁パネル(以下、壁パネル)』を撮ってみました。

上が通常使われているもの、下が防蟻・防腐処理されたものとなります。

工場で壁パネルを製作する際にホウ酸系防腐防蟻剤を塗布した枠材を使用して作っています。

1階ではこのタイプを採用しています。

 国産杉でつくった枠材を周囲と真ん中に配置し、この間に硬質ウレタンフォームが充填されています。

 厚さは105mmと120mm。今回は105mmを採用しました。

熱伝導率/熱抵抗値は0.024W/mK/4.37㎡K/W。

ちなみに、一般的なグラスウール(16k)厚さ100mmの熱伝導率/熱抵抗値は0.045W/mK/2.22㎡K/W。

断熱力は壁パネルの50%程度になります。

壁パネルの断熱性能、凄いと思いませんか?

また、写真のような『大工任せの施工不良』を防ぐ事が出来るのも特長のひとつです。

工場でオーダー製作された壁パネルを嵌め込むだけですから、施工間違いもなく安心です。

ご存知でしょうか?

繊維系断熱材は、室内側石膏ボードの内側に隙間なく連続して『気密・防湿シート』を施工しなければなりません。

そして、断熱材の外側に『透湿防水シート』を貼り、その外側に通気層を設ける必要があります。

なぜなら、断熱施工をすると『壁内結露』の発生する危険が高まるからです。

こんな写真を見たことがあると思います。

断熱材に室内の湿気を侵入させない!

もし断熱材に湿気が侵入したら、すぐに外に排出する!

その為の対策が、前述の防湿・気密シート施工であり、通気層施工という訳です。

また断熱材外側に耐力面材を貼る場合には、ダイライトやモイスのような『透湿性の高い面材』を貼るなどして、壁内に湿度が残らないための工夫をする必要があります。

合板を貼ったりすると、結露の心配が増えてしまいます。(きちんと計算をして、結露の心配があるかどうかの確認をしていれば問題ありません。)

寒冷地では当たり前に行われているこうした施工も、蒸暑地といわれる地域ではあまり行われていないように感じています。

結露による木材腐朽菌やシロアリの繁殖で、建物の耐久性が落ちなければいいんですけど・・・。

また、写真のような『筋違』に絡む施工にも間違いが多いようですよ。

ちなみに、写真の施工はNGです。

完成後、赤外線カメラを覗けばすぐにわかると思いますよ。

正しい知識を持たず、いい加減な施工を行う事で『断熱欠損』や『漏気増大』を増やしてしまいます。

筋違も工場で製作される壁パネルならば、心配ありません。

パネルの隅々まで硬質ウレタンが隙間なく行き渡りますから、断熱欠損や漏気増大なんてありません。

先日ご紹介した『FPウレタン遮断パネル』も同様です。

タルキにしっかりと釘打ちします。

もちろんパネル同志だって釘で緊結していますよ。

ですから、こんな事もあり得ません。

先程の床断熱材と同じ現象です。

見ていて残念でなりません。

今回お見せした『悪い断熱施工例』ですが、施工者はきちんと対応してくれたのでしょうか?

私見です。断熱施工の不備は、明らかに『瑕疵』だと思います。

でも残念ながら、雨漏りや床鳴りのように『瑕疵保険』の対象にはなりません。

従って施工者がいなくなってしまえば、あきらめるしかありません。

設計者を頼ってみたところで、欠陥施工による瑕疵ですから設計責任を認める事はないと思います。

こうした施工が結露を招き、結果的に構造を弱めます。

構造耐力上主要な部分であるのに、結露による場合は瑕疵保険の対象にはならないなんて

おかしいですよね。


断熱材の選定をする際には

『断熱性能だけではなく施工性や気密・防湿施工のしやすさなども重要である』

という事をご理解いただければと思います。

弊社では創業以来27年、こうした断熱施工の瑕疵は一件も発生していません。

これも『FPの家』の凄さだと思いますよ。


安い家には、何らかの理由があります。

そして高い家にも、何かしらの理由があるでしょう。

組織の大きさや展示場・営業所の多寡による維持管理費、広告宣伝費ではない部分にお金を掛けている工務店を探すのが

将来後悔しないための近道かもしれませんね・・・。

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posted by Asset Red 

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