気密性能の実態・基準、等々

本日、『FPの家 I邸』にて『気密性能測定を行います。

これに先立ち、気密性能に関する記事をご紹介します。

今回は断熱とか省エネの話は一切ナシです。ひたすら換気と気密の話です。


最近の住宅は、使用材料・工法改良によってますます気密性が高くなっています。

その背景には新しい社会構造への適応があります。

住宅は大小さまざまに区画化され、さらにプライバシーの尊重から各室間の遮音性能を高める傾向にあります。

また冷暖房効果をあげるために、高い気密性が要求されるようにもなりました。

住まいの高断熱化を進めていくと、『内部結露』による腐朽菌やカビ・ダニ・白蟻の発生する恐れが高まります。

建物の劣化を軽減するためにも、住まいの気密性=防湿性を高める事はもはや必須といえるでしょう。

一方で様々な弊害も増えてきました。

長時間の閉め切りによる頭痛

タバコの煙による呼吸器疾患

浴室等の湿気対流

このような室内環境を改善し、より快適な環境をつくるために『換気設備の導入』が積極的に進められています。

これらは、ガス器具や石油ストーブの不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの事故を防止するために重要なことでしょう。

すでに建築基準法等で換気が義務づけられていることは周知の通りです。

 

『相当隙間面積(αA)』とは、ある建物全体にどの程度の隙間があるかを示す住宅性能のひとつです。

この指標は建物内外の差圧と通気風量から算出できます。

相当隙間面積(αA)と通気風量の関係には(1)式の関係があります。

また、建物の規模による影響を少なくするため(2)式のようにαAを住宅の床面積S(m2 )で割って、単位床面積当たりの相当隙間面積(C)を算出することが可能です。

このCは次世代省エネ基準において住宅の気密性能を示す指標となっていました。

αA = 0.7 × Q …(1)

αA : 相当隙間面積(cm2 )

Q :住宅内外の圧力差が9.8パスカル(1mmAq)の時の通気風量(m3 /h)

S :住宅床面積(m2 )

C :単位床面積当たりの相当隙間面積(cm2 /m2 )

C = αA / S …(2)

(1)・(2)式より

C = 0.7 × Q / S …(3)

上表に国内外の住宅気密性能の実態と基準を示します。

ここでは気密性能Cに応じた住宅の換気回数が示されています。

例えば気密グレード3(C=4.1)の場合、換気回数は0.35回/hとなります。

(条件:内外温度差 20℃、無風、床面積 120m2 、天井高 2.5m)

機械換気を用いず温度差および風力による隙間からの漏気による、1時間当たりの換気量を回数で表しています。

0.35回/hという事は、およそ2.9時間で家中の空気が入れ替えられるという事です。

これが気密グレード1(C=1.25)の場合は0.11回/hとなります。

つまり、およそ9.1時間で家中の空気が入れ替えられるということになります。

国が定めた換気回数は0.5回/h。

これをクリアするためには、窓を開けるか機械換気を行う必要性があります。

雨や雪の日、風の強い日に窓を開ける事は難しいと思われます。

こうした日は機械換気に頼るしかありませんね。

せっかく暖めた空気を2時間ごとに冷たい外気と入替えなければならないなんて・・・。

なんだかもったいないですよね。

換気による熱ロスを気にしはじめると『熱交換換気』を使いたくなります。

これは、排気される空気の熱を導入される新鮮外気の冷たい熱と交換する事で、排熱ロスを小さくする事が出来る換気方法です。

ある製品では90%の熱を回収出来るそうです。

室温25℃、外気温0℃の場合その差は25℃あります。

熱交換しなければ0℃の空気がそのまま導入されますが、回収率90%であれば22.5℃の空気を導入できる事になります。

凄いですよね。

その是非は置いておきます。

機械換気がキチンと機能する為には、ある程度の気密性能が求められる事をご存知でしょうか?


隙間が多いと、換気扇を稼働しても給気と排気のバランスを上手にコントロールする事ができません。

グラフを見ると、C値が1.0の家では50%の空気は隙間から入ってくるようです。

せっかく熱交換換気を行っても、半分の空気はこれを通さず冷たいまま室内に入ってくる事になります。

半分の空気は0℃、残りの空気は22.5℃という事ですよね。

結局空気の温度は11.25℃にしかなりません。

100%は無理でも、80%位には向上させたいですよね。

その為にはC値を0.25程度にする必要があります。

もっとも、全熱交換タイプの場合はトイレ・浴室等のダーティーゾーは局所換気となります。

ここからの排気は熱を交換しません。

全体換気量を240㎥とし、局所換気量を40㎥と仮定した時のシュミレーションはこんな感じです。

83%×80%×90%=60%

かなり雑な計算ですが、25℃の温度差がある場合に回収できる温度は15℃位になります。

気密と換気の関係って、思った以上に密接なんですよね。

ご理解いただけたでしょうか?

さあ、いよいよ気密性能測定です。

どんな結果が出るでしょうか?

ドキドキします。

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