コンクリート打設

基礎工事の様子をアップします。

今回はコンクリート打設という作業です。

読んで字の如し

コンクリートを打設します。

細かい用語の説明は不要ですよね。

生コン車が路地に入って来ました。

狭い路地の場合、大きな工事車両が入る事を規制している場合もあります。

こうした道路を通行禁止道路と言います。

通行禁止道路に大きな工事車両を入れたい場合は、所定の届出を所轄の警察署に提出する必要があります。

こんな通行許可証をくれるので、通行車両は見える部分にこれを掲げなければなりません。

コンクリートを圧送するためのポンプ車を現場側に据え付け、その後ろに生コン車を停車させます。

コンクリートをポンプ車の投入口に流しこめば、コンクリート打設工事のスタートです。

 

まずは、事前に作成した『コンクリート配合計画』通りのコンクリートが納入されているかを『レミコン納入書』にて確認します。

この時、プラントを出た時間の確認も忘れてはいけません。

何故ならコンクリートの打設時間は、JIS規定により(気温25度以下の場合)90分以内に荷下ろしを初めて120分以内に打ち込み完了とあるからです。

弊社の場合は、出荷から現場到着までの時間は概ね30分以内です。打ち込み完了までの時間も45分程度が普通だと思います。

道路が狭い場合などは2t車で来てもらう事も多いですから、1台当たりの打設時間なんて15分位しかありません。

ポンプ車のホースを伸ばして、現場までコンクリートを圧送します。

耐圧盤のコンクリートであれば、メンバーは大体3人です。

ポンプ車のオペレーターが、基礎屋さんの指示する場所にコンクリートを流します。

基礎屋さんは振動棒をかけて、コンクリートを配筋の下に落としていきます。

これを充分に行わないと、コンクリートと鉄筋の間に隙間が出来てしまい施工不良となります。

反対に掛け過ぎてしまうと、コンクリートと水の分離が始まってしまい施工不良となります。

頃合いがむずかしいんですよね。

打設したコンクリートの表面を鏝で仕上げています。

細かい部分は鏝を使い

大きな部分は、鏝の代わりにアルミトンボを使います。

写真のように、鉄筋を足場にしてコンクリートを打設する事が多いですね。

でも鉄筋の下には1.0m間隔にスペーサーブロックが置かれ、その下には厚さ50mmの捨てコンクリートが打設されています。

鉄筋に乗った位で鉄筋が下がり、かぶり厚さが足りなくなったりする事はありませんからご安心を!

ここで、かぶり厚さの話を少しだけしたいと思います。

かぶり厚さとは

鉄筋を覆っているコンクリートの厚さのこと、コンクリートの表面から鉄筋の表面までの距離をいいます。

鉄筋コンクリートは、コンクリートのアルカリ性によって鉄筋が錆びるのを防いでいます。

でもコンクリートが中性化したり、ひび割れなどから水分が入り込むと錆びてしまいます。

だから充分なかぶり厚さを確保しないと、設計通りの強度を得る事は出来ません。

かぶり厚さは、建築基準法施行令の第79条で次のように規定されています。

鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは次の寸法以上必要です。

①耐力壁以外の壁又は床・・・2cm

②耐力壁や柱又は梁・・・3cm

③直接土に接する壁・柱・床若しくは梁・・・4cm

④布基礎の立上り部分・・・4cm

⑤基礎(布基礎の立上り部分を除く。)・・・捨コンクリート部分を除いて6cm

つまり簡単に言えば

設計通りの強度や耐久性を確保るためには
基礎立上り部・・・4cm
基礎底板・・・6cm
のかぶり厚さが必要だという事です。

 
かぶり厚さ:基礎立上り かぶり厚さ:基礎底板
 

これほどかぶり厚さは重要です。

それなのに、捨てコンクリートを省略する施工者って意外に多いんですよね・・・。

写真は外枠にコンクリート天端の墨を出している様子を撮ったものです。

この墨を目安にコンクリートを打設します。

でも外枠から離れた場所では、この墨を目安にできませんよね。

実は、鉄筋の所々に目印を付けているんです。

写真中央に、横向きに括り付けられた銀色の針金(結束線)が見えるでしょうか?

この上端が外枠の墨と同じ高さになっているんです。

だから、コレが隠れる高さに打設すればいい訳です。

2tの生コン車には1.5㎥のコンクリートを積む事が出来ます。

全部で8台、合計12㎥のコンクリートを打設しました。

ここで、最後の一台に積み込むコンクリート量を確認します。

残った打設場所の面積を測っているところを撮りました。

増し打ち部分へのコンクリート打設は既に完了していますから、面積に耐圧盤の厚さ200mmを掛ければ体積を出すことが出来ます。

計算結果は0.5㎥となりました。

生コン車の運転手に声を掛け、プラントにその数量を積んだ車を回してもらえるようにお願いしました。

コンクリートを無駄にしない為の工夫ですよね。

生コン車が来るのをしばらく待った後、残りのコンクリートを打設しました。

まだまだ、作業完了ではありません。

この後、4時間ほど時間を空けなければならないんです。

なぜなら

打設したコンクリートの上に浮き水が出てくるのを待って、表面を鏝で抑える作業が残っているからなんです。

土間用スリッパを履いて、鏝でコンクリート表面を抑えています。

コンクリート打設、完了です。

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posted by Hoppy Red 

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