水蒸気対策

グラスウールなどの繊維系断熱材は、繊維中に空気を含む事で断熱性を保ちます。

そのため湿気を呼びやすく、保水しやすい特徴をもっています。

洋服に例えれば、ちょうど毛糸のセーターのようなものです。

乾いていればポカポカと暖かいですが、水分を含みやすく濡れてしまえば暖かくありません。

一旦濡れてしまうと、なかなか乾かないんですよね。

重くなってしまい、繊維が延びてしまうことだってあります。

また強い風が吹いていると、冷たい風が繊維の隙間から入ってきてスースー寒く感じます。

そんな時、皆さんはどう対処しますか?

ウインドブレーカーを上に羽織り、雨や風を防ぐ。

汗を吸収する肌着を中に着る。

そんなところですよね。

住まいの場合も同じです。

施工不良や施工中の雨などにより、水や水蒸気が断熱材に侵入する事があります。

そんな時湿気は断熱材に貯め込まれ、内外温度差により結露を招く恐れもあるんです。

対策は大きく2つあります。

①湿気(水蒸気)を断熱材に入れない事。

②万が一入ってしまった湿気は、いち早く外に排出する事。

どちらか一方ではなく、両方を一緒に行う事で結露を防ぐことが可能になります。

そのためには

①断熱材の部屋側に、連続する防湿シートを隙間なく貼る事。

②透湿防水シートを断熱材の外側に貼り、その外側に通気層を設ける事。

③断熱材の中を空気が流れないようにする事。

空気は暖められて軽くなると、上に上がります。

天井裏から2階壁の中を通り、小屋裏から外に排出されます。

この時壁の中の空気は薄くなるため、床下の空気を吸い上げます。

床下から入った冷たい空気は、壁の熱を奪いながら暖められ上に上がります。

この繰り返しを防ぐためには、気流止めの施工が必要です。

気流止め施工に関しては、今回は割愛させていただきますが、内部結露を防ぎ、快適・健康・省エネ生活を送るためには絶対必要な施工である事を忘れてはいけません。

FPの家の場合は、壁の中に隙間なく高性能ウレタンパネルが詰まっています。

その素材内部には空気および水分はほぼありません。

内外温度差があっても、そもそも結露する水分が無いに等しい訳です。

防湿シートを断熱材内部に貼る必要もありません。

ただ木部と断熱パネルの接合部等を、アルミテープでしっかり貼ればいいんです。

先程挙げた①~③の施工をやっていない大多数の方々に比べれば大変な作業かもしれません。

でもそこに住む人と建物自体の健康を考えて、繊維系断熱材を使いながら丁寧な施工を行っている方々に比べれば随分と楽な作業だと思います。

楽と言ったら語弊があるかも知れませんね。

作業者の習熟度による施工の良し悪しが少なく、安定した施工を行う事ができます。

これも、FPの家の強みだと思います。

もう一度、セーターの話に戻りましょう。

FPの家はセーターではありません。

もっと暖かいダウンジャケットです。

首の襟元や手首の裾をしっかりと締めて、暖かい空気が逃げる事もありません。

風や雨を防ぐためにゴアテックスを表面に使っています。

濡れても暖かさは変わりませんが、そもそも濡れる事もすくないんですよね。

いいでしょ?

FPの家

『FPの家 T邸』

防湿・気密施工の真っ最中です。

床パネル同志をアルミテープで塞いでいます。

外気で冷たくなった構造金物が暖かい室内空気に触れて結露しないように、ウレタン処理も徹底しています。

 

樹脂窓の取付もほぼ終わりました。

窓と躯体の間には、わざと10mmの隙間を空けています。

そこに現場発泡ウレタンを充填し

アルミテープで塞ぎます。

パネルを躯体に留めるためのビスの頭も1つ1つ塞ぎます。

薄型筋違プレートもしっかりと塞いでいます。

ビスの穴から空気が漏れては困りますからね。

排水配管の廻りも同様です。

配管径よりも20mm大きな穴を開け、ウレタンを充填し、アルミテープで塞ぎます。

こんな施工が、まだまだたっぷり続きます。

高性能エコハウスは、こんなコツコツの積み重ねが大切なんです。

 

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posted by Assed Red

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