土台敷き

土台敷きについて書きたいと思います。

土台敷きとは、基礎コンクリートの上に土台や大引を設置していく作業のこと。

基礎も大事な工程ですが、この土台敷き建て方(上棟)も重要な工程です。

基礎が完成した様子を撮りました。

 

基礎の周りには綺麗に客土が入れられ、整地も終わっています。

工程に余裕があれば、基礎廻りの水道配管を大工工事が始まる前にやっておきます。

効率がいいんです。

さあ、土台敷きの始まりです。

まず現場にプレカット工場で予め加工された土台や大引が搬入されます。

この時、建て方に使う構造金物も一緒に運ばれてきます。

基礎の天端には土台の設置場所を示す土台墨を記されています。

基礎業者が型枠を外した後、遣り方撤去の為にやってきた大工が記したものです。

今回は、米ひばのKD(人口乾燥)材を土台および大引きに使いました。

米ヒバは、木材図鑑によればこんな木材です。

樹種名:イエローシーダー Yellow cedar

その他の名称:ベイヒバ (米ひば)、アラスカヒノキ、アラスカシーダー(Alaska cedar)

科目:ヒノキ科 Chamaecyparis 属の針葉樹。

学名: C.nootkatensis Spach

産地:アラスカからオレゴンにかけての太平洋岸

色調:辺材は白から黄白色で狭く、心材は淡い黄色で長期間経つと濃くなる。年輪幅は狭いものが多い。

性質:木理は通直で、年輪幅は均一。肌目は中程度からやや緻密。加工性や材の安定性・腐朽性に優れる。 気乾比重:0.50

用途:建築材、内装材、船舶材、木型、楽器材など。わが国ではヒバの代用として使われる。

特徴:材には特有の臭気があり、生材の時には強い。

その香りが青森ヒバによく似ているので米ヒバと呼んでいるが、ヒバ類ではなくヒノキ類である。

また、ヒノキチオールに類似した物質が含まれているため耐腐朽性に優れシロアリに対しても抵抗力を持つ。

またKDとは、Kiln Dry Woodの略です。

乾燥機(Kiln)を用いて人工的に乾燥させた木材を意味します。

天然乾燥(Air Dry)だけの木材は厳密に言えばKD材には当たりません。

近年外国から多くの木材が輸入されその梱包に「KD」という表示をよく見かけますが、これらの木材は人工乾燥処理済みです。

グリーン材というものもあります。

これは英語のGreen Woodの略で、一般的には伐採直後の木材のことを指します。

乾燥現場では丸太から製材された、多くの水分を含みまだ乾燥過程を経ていない木材を指すこともあります。

日本語では生材とも読み替えられています。

丸太のまま長期間にわたって放置され乾燥が始まっている場合もありますので、具体的に含水率何%以上の木材をグリーン材と呼ぶかは決められていません。

日本では木材の乾燥程度を日本農林規格(JAS)によって規定しています。

例えば建築用針葉樹製材の乾燥度は含水率により以下の三種類に区分されています。

含水率25%以下をD25

含水率20%以下をD20

含水率15%以下をD15

従来の木造住宅建築では、製材して間もない乾燥の不十分な木材が多く使用されてきました。

でも近年は、強度や寸法精度の高い構造用材料の要求が高まり乾燥材が次第に普及しつつあります。

水分の多い木材ほど、シロアリや腐朽菌の被害を受けやすいとも言えるでしょう。

 

土台および大引きなどの床組は、シロアリや腐朽菌の被害を受けやすい部材といえるでしょう。

充分乾燥したシロアリや木材腐朽菌に対して有効な木材とは言え、やはり心配です。

弊社では防蟻・防腐処理を丁寧に行うなど、それらの被害に対する対策を複数行っています。

例えば、防蟻・防腐処理です。

一般的には上棟後に防蟻業者が現地にて薬剤散布を行います。

大引や人通口と呼ばれる基礎の開口部の上は支障ありませんが、基礎の上に載る部分には薬剤を塗布する事ができません。

弊社では土台敷きの段階で、大工の手により土台裏への薬剤塗布を行うようにしています。

これも、人体に極めて安全・安心なホウ酸系薬剤を採用しているから出来る事です。

また、基礎パッキング工法も採用しています。

写真は基礎上に敷かれた基礎パッキンを撮ったものです。

基礎パッキンとは、基礎と土台の間にはさみ込む樹脂とコンクリートの複合品で出来た部材です。

これを用いる工法を基礎パッキング工法といいます。

最近では従来の基礎に換気口を設ける換気口工法に代わり、一般的な工法となっています。

土台から基礎を分離させることで土台からの湿気を基礎へ浸透するのを防ぎ、建物の耐久性を向上させる効果があります。

また建物の周囲にわたって通気孔ができ床下全体に風が通るので、換気量は換気口工法に比べて多くなるといわれています。

基礎パッキンを横から撮ってみました。

スリットが見えるでしょうか?

ネズミなどの小動物も侵入する事ができません。ご安心ください。

シロアリが嫌いなモノをご存知でしょうか?

体皮の乾燥を嫌います。

ですから、陽の光や風を嫌うんです。

つまり風通しの良い床下は、苦手ということ。

また、寒いのも嫌いです。

だから、基礎に断熱材を貼る基礎断熱工法はシロアリにとっては大助かり。

しかも蟻道と言われる通り道を発見しにくくしてくれます。

基礎断熱を行う場合は、注意が必要です。

現場のアンカーボルトに合わせて、土台に孔を開けています。

おが屑がたくさん出ました。

昔はこれを集めて風呂釜の焚き付けに使ったりしていましたが、最近ではゴミとして処分されるだけなんですよね。

土と混ぜて腐葉土を作ったり、ガーゼに集めてお風呂に浮かべて匂い袋にしたり・・・。

色々と利用価値はあるのに、勿体ないですよね。

今回はPロックという特殊金物を使います。

構造図を見ながら、マニュアル通りに設置しました。

プレカットによる『腰掛鎌継手』を嵌める様子を撮ってみました。

ぴったり嵌るものですよね。

土台を基礎パッキンの上に載せたら、アンカーボルトにナットを取付けます。

土台と金物の上端が平らに納まるタイプの金物なので、床パネルの施工に都合がいいんです。

土台の取付けが完了したら、大引きを取付けます。

写真は土台裏に鋼製束を取付けている様子を撮りました。

シロアリによる食害が無い。

木材腐朽菌の被害も無い。

金属製の束を採用しています。

もちろん、錆びに強いメッキを施していますからご安心を!

これも、防蟻・防腐対策のひとつです。

土台敷き、完了しました。

 

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posted by Assed Red

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