木が与えてくれるもの・・・。

今日と明日はアセットフォーの定休日。

ここ何日かはっきりしない天気が続いてはいますが、いよいよ夏も本番です。

今朝の気温は28.1℃。

相対湿度76.3%、絶対湿度は18.3g/㎏DA。

不快指数は79.4となっています。

曇天、ジメジメとしたいやな感じの朝となりました。

露点温度は23.5℃。

空気中の金属を冷やすと、金属の表面にができます。

そのときの金属の表面温度を露点温度または単に露点といいます。

コップに氷水を満たすと、夏などはコップの表面に露がつくのと同じ原理です。

これって、氷水を23.5℃の水に変えても結露するってこと。

いかに湿度が高いかがわかります。

湿気対策、万全ですか?

ちゃんと考えないとカビが繁殖しちゃいますよ。

次の表をご覧ください。

木造校舎と鉄筋コンクリート造(以下、RC造)校舎の相対湿度の比較をしたものです。

川上日出国:住環境に関する総合調査、住宅部材安全性能向上事業報告書、(財)日本住宅・木材技術センター/1990

同一の敷地内にある木造校舎とRC造校舎について、梅雨時の教室内平均相対湿度を比較しました。

これによると、木造校舎では平均相対湿度67.3%に対してRC造校舎は74.1%になっています。

また湿度が80%を超える時間帯はRC造校舎において子供の活動時間の34.3%にも達していて、木造校舎の3倍になっています。

木には調湿作用があるため、木材を利用した学校校舎は程よい湿度環境が保たれ快適性を高めます。

床の結露防止にも効果があり、湿度の高い時期にも滑ることが無くなったという指摘も多くの学校で聞かれるそうです。

夏だけではありません。

橘田紘洋:木造校舎と鉄筋コンクリート造校舎の比較による学校・校舎内環境の検討・科研費報告書/1992

上表は石油ストーブによって採暖された教室の2時間経過時点における周壁面温度を示しています。

木造校舎・RC造校舎ともに採暖前の室温(床上1mの気温)は12.0℃でした。

採暖すると木造の教室では床・壁ともに室温に近い温度になっているのに対し、RC造の教室ではあまり暖かくなっていません。

冬季に室内で採暖した時、熱は室内空気から周壁面に伝わり外部に拡散していきます。

コンクリートのような熱容量や温度伝達度が大きい材料で周壁面を構成すると、表に見られるように周壁面がなかなか暖かくならず室内気温との間に大きな温度差が生じてしまいます。

上図は鉄筋コンクリートスラブに、以下の仕上げをした場合の表面温度を実測データーに基づき算出したものです。

①木フローリング24mm仕上げ(木1重張)

②合板下地+木フローリング24mm仕上げ(木2重張)

③リノリューム3mm仕上げ

リノリューム仕上げでは教室室温に比べて床表面温度が5℃ほど低くなっています。

これに対し、木2重張仕上げでは教室室温に比べ床表面温度が2℃程度低い範囲に収まり、木材利用の効果が表れています。

足元の冷えは倦怠感や眠気を催し、作業効率を下げることになります。

下図は10℃の室内で40分間読書をしていた大学生の自覚症状を示しています。

天野敦子:木造校舎の教育環境、(財)日本住宅。木材技術センター/2004

木材床よりコンクリート床で過ごした場合の方が

眠気とだるさ

注意・集中の困難さ

を訴える割合が高くなっています。

差し替え作業における失敗率もコンクリート床の方が高くなっています。

夏の湿気対策の為に行う木質内装材の多用は、同時に冬の冷え対策にも効果が上がるようですね。

こうした実証を背景に、老人ホームや学校・幼稚園などで木をふんだんに使った施設が増えています。

新築住宅に採り入れるのも良し。

リフォームで内装の木質化を図るのも良し。

そして、躯体を木造にするともっと良いと思います。

住戸1戸あたりの材料製造時の炭素放出量を比較すると以下のようになります。

木造住宅

鉄骨プハブ住宅

RC住宅

それぞれの量を比較してみてください。

夏・冬快適で、脱・地球温暖化に貢献できるのは『木造住宅』だと思いませんか?

 

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posted by Hoppy Red 

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