無垢の床って暖かい?

弊社の建てるFPの家は、無垢の床にも拘っています。

弊社を訪ねてこられる方々のご意見は、こんな感じでしょうか。

「無垢の床ってステキですよね。」

「でも、高いんでしょ?」

「施工が面倒だと聞いています。」

「毎日のお手入れも大変なんでしょ?」

などなど。

どちらかと言えばデメリットを口にされる方が多いでしょうか。

確かにデメリットはあります。

でも、皆さんが思うほどでもありません。

厚さ15~21mm、国内外の針葉樹や広葉樹を使った床材を中心にお勧めしている無垢フロアー。

それぞれが、様々なメリットを私達に与えてくれます。

それこそ、枚挙にいとまがないくらい・・・。

素足で触れた時のぬくもりも、そのひとつでしょう。

例えば、こんな実験報告があります。

2011年4月21日、積水化学工業㈱東京工場低温評価室内で行われた実験です。

試験体の寸法は455mm×606mm。

一方は厚さ12mmの合板フロアーです。

そしてもう一方は、厚さ12mmの合板に6mmの無垢板を貼ってあります。

室内温度は-5℃。真冬の未使用部屋を想定しました。

試験体に足を載せ、1秒後の足裏温度を測定した結果は以下のようになりました。

合板12mmの足裏温度は3.5℃。

そして、合板12mm+無垢板6mmの足裏温度は10.4℃。

その差はなんと、約7℃にも及びます。

無垢板が合板に比べて暖かく感じるのはなぜだと思いますか?

その秘密は、無垢フローリングの構造にあるそうです。

無垢フローリングは、合板フローリングのように接着剤で何層にも貼り合せていません。

金太郎飴のように、上から下まで『本物』の木です。

『木』は生育するために根から水を吸い上げて、枝葉の隅々にまで水を供給します。

そのため、水が通る『クダ(管)』が備わっています。

この管がフローリングとして使用するために乾燥させると、そのまま空洞となります。

この空洞が、断熱効果のある『空気層』になるんです。

『空気層』が多い木は軟らかく、少ない木は硬くなります。

そのため、軟らかい木の方が断熱効果が高いんです。

金属に手を触れた時、冷たさを感じるでしょ。

これは手から金属への熱移動が原因です。

でも木は熱移動が少ない為、冷たく感じることが少ないんです。むしろ温もりを感じるのでは・・・。

合板フローリングは、丸太を大根の桂剥きのように薄くスライスしたものを何層にも接着します。

その為、無垢フローリングに含まれるような『空気層』が少ないんです。

だから無垢フローリングの方が合板フローリングよりも温かく感じるんです。

ただし、無垢フロアーだから暖かい訳ではありません。

昔の家の床はたいてい無垢板です。

おじいちゃん・おばあちゃんの家の床は冷たくありませんか?

「無垢床が暖かい」というのは、あくまでも『しっかりとした断熱・気密が確保されている』のが前提なんです。

木のもつ断熱性能は、樹種にも依って異なります。

ヒノキであれば、熱伝導率は0.12W/m・K。

ナラならば0.19W/m・K。

キリは0.073W/m・K。

硬質ウレタンフォームの0.024W/m・Kと比較すれば

ヒノキは5倍

ナラは約8倍

キリでも3倍の熱を伝えてしまいます。

FPの家の床断熱の厚さは88mm。

ヒノキ床だけでで賄おうとすれば、その厚さは440mm。

そんなの無理に決まっています。

結局、無垢床が暖かいというメリットは、高い断熱・気密性能があるからなんです。

 

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