床断熱

今日の練馬・板橋も寒いですよー。

『FPの家 K邸』

いよいよ年内の工事もあと少し、最後のもうひと頑張りです。

床下に落ちた木粉や木屑を掃いて集めました。

やっぱり、結構な量ですね。

掃いても掃いても、木粉が残ります。

MDFの切断時には、集塵機を使った方が良いようです。(反省・・・。)

掃き掃除が終わると、土台-大引間・大引-大引間に防風シートを取付けます。

最初は、大引裏に防風シートを当てタッカーで留めてみましたがうまくいきませんでした。

そもそも、下からの作業となりシートが留めにくいし、シートが撓んでしまい断熱材を載せると沈んでしまいます。

色々と試してみると、シートを折り曲げ、大引の側面に留めてみるとうまくいくことがわかりました。

念の為1.2mおきにホウ酸処理した木材を大引下に留め付け、シート及び断熱材の沈み防止にしました。

以前にも書きましたが、今回床断熱材として採用したのはウッドファイバー(木質繊維)です。

厚さが100mmもあるので、立てることも出来ます。

凄いコシでしょ。チクチクしないから助かります。

北海道で採れた針葉樹を原料とし、北海道苫小牧市の工場で製造された国産品です。

林地残材や間伐材の利用促進により森林循環を促す効果もあるそうです。

また、工場にはパーク(樹皮)を燃料とするボイラーを設置。

木を無駄にすることなく活用し、かつ化石燃料に極力依存しない省エネルギー生産を実現しているとの事。

エコマークやリサイクル等、たくさんの認定を獲得している環境保全・環境負荷軽減・地球温暖化防止に最大限配慮した断熱材です。

http://www.kinoseni.com/commodity/hyoka.html

詳しく知りたい方は、上記ページをご覧ください。メーカーページになっています。

吸放湿性・断熱性・吸音性が高く、VOCフリー、熱容量が大きいのも特長のひとつです。

適度な密度と柔軟性があるため、構造体にしっかり密着し隙間のない断熱施工がカンタンに出来ます。

丸鋸で切断できるため、施工も容易です。

そして防風シートには、透湿防水シートを利用しました。

ウッドファイバーも繊維系断熱材のひとつです。

防風層と防水層を断熱材の外側に設けなければなりません。

そして、断熱材内部の湿気を排出する際に邪魔にならない透湿性も必要となります。

ねっ、透湿防水シートがうってつけだと思いませんか?

ウッドファイバーの上には、ぴったりと密着するように硬質ウレタンフォームで出来たFP床パネルが施工されます。

このパネルの繋ぎ目にしっかりとアルミ気密テープを貼ることで、ウッドファイバーに湿気が入る事を防ぐことが可能です。

つまり床パネルが室内側の防湿層も兼ねることになる訳です。

じつは以前から、床パネルの下に断熱材を付加する事を考えていました。

床の自然温度をもっと高めたかったからです。

壁や天井と比べると、少し不足気味に思えるんです。

でも、硬質ウレタンフォームの2重貼りは考えませんでした。

ちなみに大引間に厚さ105mmの硬質ウレタン、そしてその上に厚さ88mmの硬質ウレタンとすれば、熱抵抗は8.04になります。

グラスウール16Kであれば、厚さ362mmに相当します。

充分過ぎる断熱性能だと思います。

でも施工時に断熱材間に水蒸気が入り込んだ場合の、水蒸気の逃げ道が考えられない・・・。

断熱材間でカビが生えるかもしれない。

そして、コストが掛かりすぎる。

透湿性能の高いフェノール系断熱材を付加する事も考えましたが、価格的に高くなります。

断熱材の厚さを薄くする事で価格を下げようとも考えましたが、脱落予防に手間が掛かりそうなので止めました。

そして残ったのが、耐火性・防蟻性の高いロックウール。

そしてウッドファイバーと、安価なグラスウールでした。

でも、ロックウールには防湿シートに包まれたタイプしかありません。

袋入り(耳付き)って、どうも信用できないんですよね・・・。

吸放湿性の比較グラフ

グラスウールであれば、ボードタイプがあります。

結局、吸放湿性のより大きいウッドファイバーを選びました。

心配だったのは、防蟻性です。(何しろ木質繊維ですから・・・。)

防蟻処理タイプがあって良かった・・・。

ウッドファイバーの熱伝導率は0.040W/mK。

厚さ100mmを付加した時のFP床パネルの熱抵抗は6.17、グラスウール16Kであれば278mmに相当します。

下地合板12mm、無垢フロアー15mmを加えれば熱抵抗は6.39、グラスウール16Kであれば288mmに相当します。

ちなみに石膏ボードと外壁合板を合わせた壁の熱抵抗は5.38、グラスウール16Kであれば242mmに相当します。

そして天井の熱抵抗は10.63、グラスウール16Kであれば478mmに相当します。

窓は樹脂窓+Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)。

東京であれば、これで十分だと思うんですよね。

完成後のサーモ画像及び、体感が楽しみです。

 

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