ものは試しです。

空がどんよりと曇っていて、気温も低い日曜日。

今日は『FPの家 M邸』の気密性能測定を行いました。

気密測定は送風ダクトを用いて建物内を減圧もしくは加圧し、外皮の隙間から空気が出入りすることで変化する建物内気圧の様子を測ります。

そうすることで建物全体の隙間面積を予測し、それを床面積で割った数値が『相当隙間面積(C値)』となります。

その目的はC値を求めることですが、それと同じくらい重要なのが『どこに隙間があるのか?』を知ることです。

測定中は建物内空気と外気の間に気圧差があるため、隙間があれば風となって教えてくれます。

測定中は掌を翳したり耳をすませて隙間の存在を確認し、そこを塞ぐ作業を行いましょう。

今回は、内装下地が完成する前に行う『中間気密測定』となります。

内装工事完了後に行う『完成気密測定』と違い、見つけた隙間をその場で処理することが出来るのがメリットです。

当該建物はイメージのように、冬季の日射取得を増やす目的で南側に大開口を設けています。

さすが、デザイン系設計事務所の建物でしょ。

1階には、W:3900×H:2200の引違窓が1窓。

西側にもW:1650×H:2200の引違窓が1窓あります。

また2階には、W:1200×H:2200の引違窓とW:1650×H:2200の引違窓が各2窓で計4窓。

北側にW:1200×H:1100の引違窓が1窓あります。

準防火地区内のため全窓防火設備の対象ですが、意匠上の問題でシャッターは設置しません。

引違窓って、他の窓と比べて隙間が多いんですよね。

ヘーベシーベやパラレルシーベ窓を使えば飛躍的に良くなるのは判っているんですが、コストの壁がとにかく高い・・・。

いわゆる樹脂とアルミの複合サッシを採用しました。

しかも、1階のサッシは『ご法度と言われる4枚引き違い』です。

試しにこれらをビニールシートで覆ってみようと思いました。

ものは試しですから。

この状態で気密測定をして、引違窓以外の隙間を確認してみたい。

そして、ビニールシートを剥がした後の気密測定を改めてしてみたい。

こちらが正しい測定値となります。

そして、その差が引違窓の隙間合計となる筈。

今後の資料にもなると思います。

残念!

気密測定技能者から断られてしまいました。

さあ、気を取り直して測定の様子をご報告しましょう。

いつもは小窓に送風機を据え付けるようにしています。

でも今回はいつもと勝手が違います。

小窓は全てスベリ出し窓の為、開口が小さく送風機設置に適しません。

比較的小さい引違窓もあるけど、天井いっぱいについていて設置が難しい。

結局、掃出し窓に設置する事に・・・。

なにしろ窓Hが2200mmもありますから、窓に貼りつける気密シートの丈が足りません。

テープを利用して、なんとかシート貼付け完了です。

送風機および測定器の設置も完了しました。

 いよいよ、測定開始です。

気密測定技能者のK氏のレクチャーを受けるM様。

送風機からどんどん空気が吐き出され、室内の気圧が少しずつ下がっていきます。

 

窓に張りつけられた気密シートは内側に膨らみ、まるで風船のように張っています。

叩くと、ボンボン音を出して跳ね返って来ます。

内外気圧差が大きい証拠です。

気密性能が低ければ、内外気圧差は少なくなり、こんな現象は起きません。

測定完了です。

風が強い為、何回か測定をして精度の確認もしました。

結果は次の通りです。

総隙間面積:42㎠

実質床面積:116.54㎡

相当隙間面積(C値):0.36㎠/㎡(丸めて0.4㎠/㎡)

隙間特性値(n値):1.55

やはり、あまり良くありません。

隙間特性値の1.55も気になります。

建物内を確認してみましたが、特に隙間らしい隙間はありませんでした。

案の定、引違窓が原因のようです。

4枚引違窓の召し合わせ部分に耳を当ててみると「ヒューヒュー」と音が聞こえます。

2階の引違窓も同様です。

サッシ枠と障子の戸先部分から「ヒューヒュー」音がします。

どちらも調整を試みましたが、良くなりません。

メーカーにも相談してみる積りです。


50.0パスカル時の確定風量は172㎥/hでした。

建物の気積は289.26㎥ですから、換気回数(ACH)は0.59回となります。

ギリギリ『パッシブハウス基準』の0.6回をクリア!

C値もなんとか0.4㎠/㎡におさまったし、良かった・・・。

窓の性能とC値の関係って、思った以上に大きいんですよね。

 

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