地面に鉄の杭を捩り込みます。

今日の練馬・板橋は曇模様。

湿度も高く、どんよりと曇った空が不快です。

『FPの家 K邸』

地面に鉄の杭を捻じ込んでいます。

そう、鋼管杭です。

軟弱地盤の場合、弊社がいつも採用しているのは『柱状改良』です。

現場の土と水とセメント系固化材を混ぜ、直径600mmの柱状にしたものを建物直下に1.8m間隔に作っていきます。

でも、今回採用したのは小径鋼管杭。

現場に納品された杭を撮ってみました。

杭といっても、杭工事ではありません。

あくまでも地盤改良。

その目的は不同沈下を防ぐことです。

杭と言えば、昔は重機を使って打ち込んでいました。

カーン、カーン、カーンと言った、打撃音がマンションやビルなどの工事現場では良く聞かれたものです。

最近は先端に羽根がついていて、加圧しながら旋回して捻じ込む方式が多くなっています。

杭先端の羽根部分を撮ってみました。

螺旋状になっているのがわかると思います。

そして、杭のお尻にも突起があります。

この部分を機械先端の鍵に引っ掛け、回す事で杭が地面に貫入されます。

捻じ込むようになった理由は音や振動対策だと思います。

グリグリと地面に捩り込む際に、砂利と擦れる音。

そして重機のエンジン音しかしません。

回転を与える事で、杭の深さも簡単に調節出来ます。

建替えに伴い、抜く事も可能。

この辺りが柱状改良とは違います。

発生残土が少ないのも魅力かな。

固化材による水質汚染も無いしね。

腐食土でも大丈夫。

工事費が少し高いのが珠に疵です。

今回も、腐植土対策として鋼管杭を採用しました。

腐植土は、セメント系固化材と相性が良くないんです。

それでは工事の様子をご報告します。

工事に当たり、予め地盤に杭芯をマークします。

ピンクの糸が基礎の中心線、そこから50mm内側が杭の中心となります。

5寸釘の頭に青いビニール紐が縛ってあります。

今回の改良長さは3.0m。

杭の側面に長さが書いてあります。

こんな機械で杭を捩り込みます。

杭を捩り込む場所まで運び、機械に接続。

杭芯からX・Y軸方向に一定の距離を置いて逃げ墨を打ちます。

杭を捩り込みます。

逃げ墨があるから、杭芯がずれていないかすぐに分かります。

杭が垂直に立っているかも重要です。

慎重に確認しながら、工事を進めます。

杭が所定の深さに達したため、捩り込み完了。

別の場所に移ります。

杭頭には穴が明いています。

これを塞がなければなりません。

杭頭キャップを使います。

写真の物をひっくり返し、板状の部分を杭に入れ、ハンマーで打ち込めば完了です。

鋼管杭の場合、杭を置くスペースと機械を置くスペースがあれば事足ります。

柱状改良は、固化材置場・プール・プラントと機械を置くスペースが必要です。

狭い現場に強いのも、鋼管杭の強みですね。

『縁の下の力持ち』

これって、まさに地盤改良の事を言うと思いませんか?

大切な建物を、沢山の杭が地面の下から支えてくれる。

建物にとって末永く、そして力強いパートナーだと思います。

posted by Asset Red

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