土台に求められる性能

土台とは木造建築で、基礎の上に横にして据える材のこと。

この材に、ほぞ穴をあけて柱を差し込むのが一般的でした。

最近は金物を使い、ホゾ穴を省略する工法も増えているようですね。

柱の下にあって、柱から伝えられる荷重を基礎に伝える役割を果たす水平材となります。

柱と同寸法ないしは少し大きい角材を用います。

湿気に強く腐りにくいアスナロ・ヒノキ・ケヤキなどの材を使うことが多いようですね。

『土台に求められる性能』と云うと、思いつくのは

①耐久性(耐朽性)

②耐蟻性

③めり込み強度

④経済性

の4つでしょうか?

①②は納得でしょ?

土台は長持ちしなければいけません。

腐朽菌やシロアリに強い材が一番です。

ヒノキ・ヒバ・クリ等々、樹種の違い。

心材・辺材の違い。

針葉樹・広葉樹の違い等、色々とあるようです。

総じて、南洋材が強いようですよ。

『ヒノキ・ヒバが良い』と良く耳にしますが、調べてみると必ずしもそうでも無かったりして・・・。

防腐剤を加圧注入した『防腐土台』も一般的ですが、薬剤の種類や浸透具合により耐朽性が大きく異なるので選択の際には注意が必要です。

また、継手や仕口などの加工部分の処理も重要ですよ。

あくまでも注入されているのは表面から数mmだけ・・・。

加工した部位は無処理材と同じです。

防腐・防蟻剤の塗布を忘れずに行いましょう。

ちなみに我が家のバルコニーに置いた加圧注入材は、7年で天寿を全うしました。

近所のホームセンターで購入した杉材です。

防腐剤の種類はわかりません。

FRP防水床の上に直接置き、普通に雨風を受ける状態でした。

2本のうち、1本は無傷なのにこの1本はグズグズです。

当たり外れで言えば、大外れでしたね。

木材防腐剤に関するページを貼っておきます。

興味のある方はご覧ください。

http://www.zenmoku.jp/238.html

④もわかりやすい!

どんなに良い材料も、高すぎては使えません。性能とのバランスが重要だと思います。

③は???ですよね。

圧縮強度とか引張強度という言葉は想像がつくと思います。

割り箸の先端を両手で持ち、引っ張った時に箸が破損する力を引張強度と云います。

反対に押した時に破損する力を圧縮強度と云います。

もっとも、箸は細いので潰れる前に折れて割れちゃうと思います。

これを座屈と云います。

普通に折ろうとした時に破損する力が曲げ強度です。

木材は異方性を持つため、部材の軸方向とカの角度や部材に働く力の種類により強度の数値が違ってきます。

同じ圧縮強度でも木材の繊維方向に力が掛かる場合と繊維直角方向に力がかかる場合(これを『めりこみ力』と言います)ではその値は大きく異なっています。

土台は水平材です。

上に柱が立ち、柱の荷重が加わると材にはめり込み力が加わります。

土台が凹んでしまっては、力を基礎に正しく伝えることが出来ません。

めり込み強度って、大事なんです。

樹種によって、その強度が異なります。

松類が比較的強いようですね。

手刻みであれば、加工性も重要な性能になるでしょう。

硬くて重い材は、耐犠牲・耐朽性が高くめり込み強度も大きいことが多いんですが、加工が難しい・・・。

でも、機械加工が一般的な現代ではそれほど問題にはならないと思います。

思い付くまま、色々と書かせてもらいました。

あなたは、どんな材が土台に適していると思いますか?

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