面材耐力壁

雨が降ったり止んだりの1日、なんだか蒸し暑いですね。

でも明日は肌寒い1日になるそうです。体調管理にお気をつけください。

『FPの家 Y邸』

面材耐力壁の施工が始まりました。

木造戸建て住宅において、筋違い耐力壁と同様に広く一般的に用いられているのが合板張り耐力壁です。

これを面材耐力壁と云います。

構造合板やOSB・MDFなどが使われていますが、弊社の場合は主に2種類を採用しています。

①ハイベストウッド・・・MDFの一種。透湿抵抗が低い為、外壁断熱材の外側に採用しています。

②ノボパンSTPⅡ・・・パーティクルボードの一種、透湿抵抗が高い為、外壁断熱材の内側もしくは室内壁に採用しています。

写真はハイベストウッドを断熱材の外側に張った様子を撮ったもの。

FPウレタン壁パネル(以下壁パネル)を挟んだ柱と、壁パネルの中央に入っている間柱に指定された釘を指定された間隔で留め付けていきます。

壁倍率による釘の種類と間隔は、しっかりと印刷されているので間違う事はありません。

だからと言って、簡単な訳ではありません。

耐力壁の両端の柱には、引抜き荷重や圧縮荷重が掛かります。

それをしっかりと伝える為に必要なのが、柱脚金物・柱頭金物です。

写真は、柱頭金物部分の壁パネルを欠き込んだ様子を撮ったもの。

そう、壁パネルを欠き込まなければ金物を取付ける事が出来ないんです。

でも欠き込んだ部分をそのままにしていれば、断熱欠損になってしまいます。

欠き込み部分に発泡ウレタンを充填し、断熱補強をする必要があるんです。

通常は、発泡・硬化後に平らに切削します。

ご存知ですか?

発泡ウレタンの表面の硬い部分を『スキン層』と云いますが、これが無ければ断熱性能を長期に渡って維持する事は出来ないんです。

発泡したモコモコの状態であれば、断熱材内部にある断熱性能の高いガスが空気に入れ替わる『置換』という現象が起きにくいそうです。

でも写真のようにモコモコをカットすると、切断面からガスが逃げてしまいます。

だから、透湿性の低いアルミテープで切断面を塞ぐ必要があります。

最近、試験的に採用している『エラスティックフォーム』のモコモコ面に垂木を当てて潰してみました。

伸縮性の高いウレタンフォームなんです。

触ってみるとゴムのように柔らかい。

出っ張った部分を切削しなくても、面材を張れば大丈夫そう・・・。

もう少し充填量を少なくすれば、切削してテープを貼る手間を省けるかもしれません。

地震や台風による、躯体の変形に対する追従性が高いのも魅力だと思います。

経年劣化も含めて、今後色々と調べてみたいと思います。

写真は室内に面材耐力壁として張られた、ノボパンSTP2を撮ったもの。

これを壁パネルの内側に張ることもあります。

水蒸気を通しにくい素材なので、壁構成による水蒸気移動の有無をしっかりと確認しないと怖いんですよね。

構造用合板しかり、OSBしかり。

只張れば良いというものではありません。

特徴を把握し、メリット・デメリットを検討した上で使うのが正しい工務店だと思います。

posted by Asset Red

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