1個43円です。

練馬・板橋の空はさっきまで真っ青でした。

気持ち良い快晴だったんです。

とても暖かったんですが、風が冷たいのが珠に疵。

『FPの家 S邸』

職人さんが泣いていました。

まずは、耐圧盤コンクリート打設後の作業を簡単にご報告しましょう。

打設後、コンクリートの養生中・・・。

設備業者か設置した給排水管ようの先行スリーブです。

まずは型枠工事の様子からスタートします。

あれれ?

なんか付いてる・・・。

こんな部材が鉄筋に取付けられています。

早速調べてみました。

基礎天端 一発くん

と云う製品らしいですね。

基礎の天端を平らにするための治具のようです。

カタログによれば、手順および使い方は次の通りとなっています。

①配筋完了後に一発くんを仮固定します。

先程の写真は、この段階のようですね。

②本体を上下に動かして、仕上がり高さを決定後、固定します。

ここで使うのがオートレベルです。

クルクル回る発光部から出るレーザー光線は、常に同じ高さになっています。

一発くんの頭の黄色い部分に受光部を当て、基礎の天端高さに合わせて微調整する訳です。

頭の十文字に+ドライバーを挿し込み、回せば簡単に微調整できるようですね。

③キャップの羽根が被る程度にコンクリートを打設します。

④天端レベラーを流す際には、頭が隠れるようにしてください。

⑤施工完了です。

なかなか面白い製品ですよね。

でもネットで調べてみると、300個で12900円。1個当たり43円もするようです。

思ったよりも高いですよね。

さあ、型枠工事の続きです。

型枠を固定する為に巾止め金具を打ち付けている様子です。

コンクリート釘を打ち込むのが大変なんです。

養生期間が長くなると、コンクリートが硬くなり過ぎて釘が曲がってしまう事も・・・。

内側の爪の内側を耐圧盤に書かれた墨に合わせて取付けます。

こんな感じです。

ここに鋼製型枠を載せて、組んでいきます。

長さや役物など、色々な部材がある中で、最適な部材を組み合わせるのが基礎屋さんの腕の見せ所なんです。

見ていると、ドンドンと組上がっていきます。

脇では、型枠を搬入しています。

それぞれに部材名称があって、それを聞きながら搬入しているようですね。

型枠工事完了です。

そして本日、朝からコンクリートの打設が行われました。

敷地内にポンプ車を据え付け、前面道路に生コン車を停めて作業を行います。

生コンの投入開始、いよいよコンクリートの打設となります。

空を見上げると、ポンプ車のホースが青空に映えています。

ねっ、良い天気でしょ?

地面から型枠の上端までの高さがある為、台を置かないと基礎内に入れません。

以前は脚立を使う事が多かったんですが、最近はもっぱら写真のようなケースを使っています。

作業風景です。

ポンプ車のオペレーターが、基礎屋さんの指示に従い生コンをホースで充填していきます。

振動棒を持っている人が2名、コンクリートに先端を挿し込み、振動でコンクリートを奥まで充填します。

この時、コンクリート内の空気を抜いてジャンカ等を無くさなければなりません。

振動棒を掛け終わった後のコンクリート打設面は、こんな感じです。

打設中に型枠に付着した余分なコンクリートを取り除く人もいます。

片手にヘラ、そしてもう片方の手にはブラシを持っていて、型枠内側側面のコンクリートはヘラを使います。

そして上端のコンクリートはブラシできれいに取り除きます。

その後、一発くんを目安にしてコンクリートを足したり取ったりしながら、手で平らに均す人がいます。

手で均すと、こんな感じです。

最後は金鏝で平らに押さえます。

みんな手袋をしているのに、彼だけ手袋なしで作業していました。

「手冷たくないの?」

「風冷たいから、厳しいでしょ?」

「冷たいですよー。でも、手袋していたら金鏝使えません・・・。」

ナルホド・・・。

こんな感じになります。

こんな感じに分業しつつ、テキパキと作業を進めます。

ユニットバスの入口部分には、いつもの点検口を据え付けました。

上の写真の白いのが点検口です。

そして、その右上にあるのが天端マグネット。

以前は、一発くんの代わりにコレを使っていたんです。

鋼製型枠ですから、磁石が良く付きます。

下端を基礎の天端に合わせて取付ければ、打設時の目安になる訳です。

レベルの取り方は、一発くんと変わりありません。

一発くんと大きく違うのは、何度も利用出来る事。

ちなみにネットで調べてみると、50個入りで8890円でした。

1個当たり178円、一発くんの4倍します。

でも、4回以上使えば却って割安です。

「一発くんにするメリットって何なの?」

「少し高いけど、磁石は毎回使用後に掃除しなければなりません。」

「以外に手間が掛かるんです。」

「壊れたり、無くなったりするし・・・。」

結局、一発くんの方が安くつくという判断をしたそうです。

真ん中より少し下に、黄色い頭が見えるでしょうか?

コンクリート天端よりも5mm程度、出っ張っています。

「アレ、10mmくらい出すんじゃないの?」

「磁石の時も、この位ですよ。」

打設完了です。

ちょうど、8.0㎥のコンクリートを使いました。

今回の基礎立上り断面は、H360×W180で0.0648㎡ですから1m当たりの体積は0.0648㎥となります。

8.0㎥であれば123.4mの立上りを打設した事になります。

結構、時間掛かりましたね?

お疲れさまでした。

使った工具を丁寧に洗って、帰り支度を・・・と思っていませんか?

残念!

まだ作業が残っているんです。

コレを使います。

そう、天端レベラーです。

基礎の天端を平らにする為のセメント製品です。

カタログには、こんな説明が載っています。

 住宅の布基礎用天端仕上材です。

水で練って流し込むだけで、平滑な天端仕上げができます。

従来は生コン打設後、数日間乾燥させた後に左官定木を貼り、モルタルで施工していました。

でも本品は生コン打設後数時間経過すれば、当日施工で工事を完了させることができます。

既調合品なので品質が安定しており、圧縮・曲げ・接着強度が高く、耐衝撃性・耐摩耗性に優れています。

セメント系のため、耐水性に優れ、鉄部の防食性もあります。

確かに、左官定規を使って天端均しをしている現場なんて、すっかり見なくなりました。

でも「水で練って流し込むだけ」は大袈裟ですよね。

流しただけでは、平滑な天端にならないと思います。

流すだけなら、一発くんや天端マグネットなんて要らない筈ですから・・・。

いつもの作業なので、任せて現場を離れました。

後で報告を受けましたが、こんな感じで作業を行ったようですね。

 

清水6.5~7.0リットルをレベラー1袋に注ぎ、高速ハンドミキサーで3分程度攪拌します。

これをバケツに取り分け、柄杓で静かに注ぎます。

この時の目安が一発くんの頭が隠れる程度です。

流し込み完了しました。

型枠上端にPEシートを張り、天端養生を行って作業完了です。

しばらくはコンクリートの養生期間となります。

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