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今日と明日は弊社の定休日。
今回は、昨日の拙ブログの続きを書かせて戴きました。
何故、地域産材なの?
これに対する回答となります。
木製品は製造時のエネルギーが他素材と比べて小さい(環境負荷が小さい)ことで知られています。
さらに使用後も、粉砕するなど細かくしてチップや繊維にして紙製品・木質ペレットや他の木質建材に加工する事が出来ます。
リサイクル性に優れた環境負荷の少ない素材=木材
この事実に反論する人はいないと思います。
でも外国産木材(輸入材)を多く使用する事は、必ずしもエコロジーとは言えないんです。
何故なら、輸送時の燃料消費による環境負荷が大きいから。
この輸入材の環境負荷を数値化したのが『ウッドマイレージ』です。
我が国の森林率が世界第3位である事は前回の拙ブログに書かせて戴きました。
でも、自給率はわずか3割弱。
7割以上は輸入材なんです。
その多くは、北米・ヨーロッパ・ロシア・ニュージーランド・アフリカ・南米などの遥か彼方から輸送されている訳です。
しかも燃料のほとんどは重油です。
つまり我が国の供給量の7割強を占める輸入材は、大量の化石燃料を燃やして大気中に温室効果ガスを放出しながら運ばれている・・・。
そこで
木材輸送量×輸送距離=ウッドマイレージ
これを環境負荷を表す指標として利用し、木材の輸送距離を『ウッドマイルズ』と呼ぶようになりました。
上グラフを見ると、我が国の環境負荷が桁違いに大きいことがわかります。
世界有数の森林大国なのに・・・。
ウッドマイレージの考え方を住宅に適用してみましょう。
上グラフは欧州材で建てた家と国産材で建てた家の木材輸送過程におけるCO2排出量を環境負荷として示したものです。
国産材で建てた家は欧州材で建てた家の1/5の環境負荷であり、地域産材で建てた家に至っては1/14の環境負荷しかありません。
これって、ガソリン約2700リットル分の消費エネルギーに相当するんだとか・・・。
凄い違いでしょ?
それだけではありません。
地域産材を利用する事で、地域産業の活性化を図ることが可能となります。
化石化燃料を使って輸入材を買えば、その資金は最終的に外国に流れます。
でも地域産材を使えば、輸送に必要な燃料費を抑えることで外国に流れる資金を抑えることが可能です。
地域の回る資金を使って、環境整備を行えば効率向上による森林循環に要するコスト削減も可能です。
CO2削減にも効果的。
良い事ずくめだと思いませんか?
次世代のための環境づくり、地域産材を利用して進められたらいいなぁーと思います。
posted by Hoppy Red
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