山超え谷超え・・・

今日の練馬・板橋も30℃超え、暑くて堪りません。

『FPの家 H邸』

基礎工事の真っ最中です。

基礎工事って障害物が何もないので、とにかく暑いんですよね。

だからテントを張って、日陰を作っています。

扇風機だって、標準装備。

暑さ対策、一応完了です。

あとは、水分補給をまめに行い、十分な休養を挟みつつ作業を行うしかありません。

今回は、道路に生コン車を据え付けての捨コン作業となります。

先日、鉄骨屋さんに入ってもらいました。

飛び出た既存杭の先端を焼き切ってもらうのが目的です。

焼き切られた先端と

残った先端です。

こんなキャップを用意して

こんな風に先端に被せ

蓋をして完了。

その後、防湿シートを敷き込みました。

シートの所々に、地面からの水蒸気が結露していました。

さあ、作業開始です。

通行人の誘導も兼ねつつ、道路に散水をして一輪車のタイヤ跡をきれいにします。

「ついでに、頭から水掛けてよ!」

さすがに、それは出来ないですよね。

打水効果で、若干気温が下がったような気がします。

風が気持ちいい・・・。

傍では、キタテハが跳ねた水を飲んでいます。

捨コンを打設したら、他の蝶々も飛んでくるんでしょうね?

どうやら、セメントの匂いに惹かれてくるらしい・・・。

砕石地業が凸凹の為、所々に道板が置かれています。

まさに山あり谷あり・・・。

橋の上を通らないと、一輪車を押すのも大変です。

生コンが入った一輪車って、かなり重いんですよね。

それを押しながらエッチラオッチラ、山を越え谷を越えて運びます。

目的地に着いたら、生コンをバシャ!

アルミトンボで平らに均します。

とにかく、この繰り返し・・・。

まずは外回りと地中梁部分の捨コンから打設。

続いて、平らな部分を打設。

無事、捨コンの打設完了です。

良かった・・・。

前面道路の本復旧工事に間に合いました。

そもそも、捨てコンを打設する目的は以下の通り。

 ・鉄筋のかぶり厚さを確保するため

・鉄筋の位置を明確にするための墨出し下地

・型枠や配筋を載せるための下地

どれも重要な事です。

でも、最近はこれを省略する現場が多いらしい・・・。

不思議です。

今日の場合、現場に作業員は5人いました。

生コン車は計3台。

作業員の手間賃と材料費を考えると、それなりの費用が掛かっています。

これを削減するのが目的なんでしょうね。

工期だって短くなります。

でも砂利地業の上に敷いた防湿シートに、墨は出せません。

型枠を留めることも出来ないし、鉄筋を置いても上に乗れば下がってしまいます。

「鉄筋に乗らなければいいじゃん!」

と思うかもしれませんね。

でも200mm間隔の格子状に組まれた鉄筋を踏まないように歩くのは、至難の業だと思います。

まして、コンクリート打設時には足元が見えないんです。

ガンガン乗って歩くことになります。

鉄筋の下にスペーサーブロックは敷いていますが、砂利の上に置いてあるだけですから、当然沈みます。

かぶり厚さは確保出来ているのでしょうか?

かぶり厚さって、重要ですよ。

鉄筋のかぶり厚さとは、コンクリートの表面から鉄筋の表面までの距離を言います。

何のために必要だと思いますか?

簡単に言えば、『鉄筋のかぶり=鉄筋を保護するためのもの』となります。

鉄筋の材質は、鋼です。

鋼は、雨や空気中に野ざらしにされると酸化を起こし鉄筋表面に錆が発生します。

この錆は非常にもろく、簡単に剥がれてしまいます。

鉄筋の必要断面が欠損する訳ですから、構造的にはNGとなります。

一方、鉄筋の回りのコンクリートはアルカリ性です。

鉄筋コンクリートはコンクリート中に鉄筋を埋め込んでいるため、酸化の恐れが無く、鉄筋本来の力を発揮する事が出来ます。

でもコンクリートには微小のひび割れが発生します。

そこから空気が侵入すれば、酸化の原因になります。

つまり鉄筋のかぶりとは、鉄筋をコンクリートで保護することで基準以上の耐力を確保するために必要なものと言えます。

またその距離をかぶり厚さと言います。

かぶり厚さが少なくなれば、基礎の強度が長時間に渡り維持できないことになります。

ちなみに使われる部位ごとに、その厚さは法律で決められています。

基礎の立上り部分にあっては4cm以上

立上り部分を除く基礎にあっては、捨てコンクリートの上から6cm以上

確保しなければなりません。

ねっ!重要でしょ?

本当に、確保できるのかな?

他人事ながら心配です。

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