梅雨の中休み

梅雨の中休み。

予報では、今日を含めた3日間が勝負となりそうです。

『FPの家 H邸』では、早速屋根工事が始まりました。

屋根にコロニアルを揚げるための荷揚げ機を、設置しました。

でもコロニアルが納品されるのは、午後なんです。

それまでは、ケラバ板金や軒先水切を取り付けていました。

午後一番、遮熱コロニアルが到着。

従来のコロニアルよりも、遮熱性の高い屋根材です。

早速、瓦揚げ機を使って屋根の上まで運び込みます。

この3日の間に、屋根工事が終わればいいなぁー。

妻壁部分のFPウレタン壁パネルの施工も、ようやく終わりました。

気密テープや現場発泡ウレタンによる施工は残っているものの、これで次の工程に進むことが出来ます。

次の工程とは、外壁合板の施工です。


FPウレタン外壁パネルの外側に、耐力面材を取り付けなければなりません。

今回採用したのは、ノダのハイベストウッド(以下、HBW)です。

毎度おなじみの構造用MDFパネルとなります。

以下、ノダのHPより、HBWと筋かいの比較をした部分の転載です。

構造用ハイベストウッドと筋かいの比較(HBW/筋かいの順で表記)

①気密性

すき間が少なく、外気を遮断できるため気密性を高めやすい。/すき間からの空気もれ多くなりやすく、気密性を高めるのが難しい。

②断熱材施工

壁の中に筋かいがないため、断熱材を均一に取付けられる。/筋かいと断熱材が干渉し、特にタスキ掛けの場合に断熱材を均一に取付けることが難かしい。

③剛性

施工が容易で、施工精度が向上し高い剛性を保てる。/施工精度や性能の差がでやすい為、精度が悪いと特に筋かい両端部がガタつきやすく、剛性が低くなりがち。

④方向性

あらゆる方向の力に対し均等に効く。面全体で受け止めるため、力が分散し、一部に負担がかかりにくい。/圧縮方向・引張方向それぞれの強度の発現に方向性がある。

⑤粘り強さ

大量の釘が抵抗するため、大きな力がかかっても変形しづらく、粘り強くなる。/大きな力がかかると、筋かいが折れたり、外れたりしやすくなる。

⑥イメージ

イメージ:力を分散させ、壁面全体で受け止めます力を分散させ、壁面全体で受け止めます。

 

イメージ:引き抜けがおこります引き抜けがおこります。

 

イメージ:筋かいが折れてしまいます筋かいが折れてしまいます。

でもこの違いって、ダイライトやノボパン等の耐力面材であれば、それほど大差ないんです。
ちなみに弊社は、以前ノボパンSTPⅡという構造用パーティクルボードを採用していました。
後者の方が壁倍率は高いし価格も安いのに、HBWに変えた理由は何だったと思いますか?
引き続き、ノダのHPの一部を転載します。
HBWと他の面材の比較をしています。

構造用ハイベストウッドは、他の面材と比較して透湿抵抗が低く、壁内の湿気をスムーズに排出し、住宅の耐久性を高めます。

また長期間性能を維持させるためには、柱・木材を腐らせない為の壁体内結露対策が重要なポイントになります。

通気層工法は外装材との間に適切な通気層を設けることで、内部結露により壁内に生じた湿気を速やかに屋外に排出させる工法です。

講造用ハイベストウッドは、必ず外壁通気工法の下地としてご使用ください。

イメージ:構造用ハイベストウッド

透湿抵抗(m2hmmHg/g)の比較(JIS A1324「建築材料の透湿性試験方法」による。)

構造用ハイベストウッド/9mm・・・2.0

構造用合板(ラワン JAS特類)/9mm・・・11.8

構造用合板(ラーチ JAS特類)/9mm・・・12.2

構造用パネル(OSB JAS4級)/9mm・・・13.5

水濡れ時の釘接合強度を比較(釘頭貫通試験)

グラフ:釘貫通試験 乾燥状態と浸漬24時間後の比較

面材を釘で接合する強さを比較するため、釘を打ち込み、反対側から釘を引き抜く試験(釘頭貫通試験)を行いました。

構造用ハイベストウッドは、24時間水に浸漬しても釘を接合する力は低下しませんでした。

万一、施工中に水漏れが生じても釘一本一本を保持する力は低下しないことが分かります。

おわかりいただけたでしょうか?

HBWは、外壁下地として使う材料です。

耐震性が高いのは当然ですが、湿気を通す方がより良いし、濡れて強度が落ちても困ります。

これが、採用時のポイントとなりました。

そんなメリットの多いHBWですが、きちんとした施工が伴わなければ本来の性能を引き出すことは出来ません。

例えば・・・。

HBW同志の突き付け部は、2~3mmの隙間を開けなくてはなりません。

その為、現場では釘を軽く打ち、隙間の大きさ均一にしています。

また基礎の上に基礎パッキンの端材を置き、その上にHBWを載せることで下端レベルを揃えるようにしています。

留め付けに使用する釘も決まっています。

壁倍率2.5であれば、N50もしくはN50釘、写真の釘です。

壁倍率を4.0にするのであれば、CN65を使う必要があります。

また、釘の留め付け間隔も決まっています。

外周部であれば100mm。

中通りであれば200mmとなります。

釘頭の減り込みにも、注意が必要です。

2mmを超えた場合には、15~30mm離した位置への増し打ちが必要となります。

HBWを施工する為には、外部に行った雨養生を一旦外す必要があります。

そしてホウ酸の溶脱が認められた場合には、その場でホウ酸水溶液を噴霧します。

木材劣化対策工事の際に、ホウ酸施工士が現場に残していったホウ酸水溶液です。

これを写真のような、畜圧式噴霧器に入れて散布します。

施工が終わったら、すぐにブルーシートを掛けて雨に備えます。

調べてみるとHBWには、防腐防蟻構造用ハイベストウッドPAT(JWPA認定品)という製品もあるようです。

主成分はチアメトキサム・シプロコナゾール・チア ベンダゾール(エバーウッド20N)のようですね。

「これを使えば、外壁合板のホウ酸処理は省略できるの?」

担当者に、以前聞いたことがあります。

その時の回答は、こんな感じだったと思います。

「非木質系のパネルであれば、省略は可能です。でも木質系のパネルであればホウ酸処理は必須です。」

5年保証であれば、問題ないようです。

でも、どうせなら15年保証を付けたいでしょ?

結局HBWの木口及び裏表にホウ酸を噴霧し、濡れたかもしれないと思ったら再噴霧する事にしています。

ホウ酸を加圧注入し、表面に撥水処理を施した構造用パネルが発売されれば良いのに・・・。

こんな注文をつける人って、いないのかな?

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