型枠存置期間

雨です。

結構強く降っています。

春とは思えないほど寒いし・・・。

『FPの家 K邸』

只今、コンクリートの養生中。

今回は、型枠の存置期間について書きたいと思います。

存置期間とは、型枠を外すまでの期間です。

コンクリートにとって型枠は重要です。

その為、存置期間についても規定しています。

何故なら型枠がコンクリートの形状を決定し、若齢時のコンクリートを外力や寒気から保護しているから。

コンクリート強度が十分でない時期の脱型は、変形・ひび割れを誘発し、その後の強度発現に大きな影響を与える恐れがあります。

だからこそ、コンクリートが自重及び施工中の荷重によって著しい変形又はひび割れ等の損傷を受けない強度になるまでは、脱型してはなりません。

基礎の場合は、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上に達していれば脱型しても構いません。

また告示には、こんな意味の記載もあります。

存置期間の平均気温が5℃以上であれば、普通コンクリートの場合、材齢が5日以上経過していれば脱型する事も可能です。

平均気温が15℃以上あれば、これが3日以上になります。

この時期の平均気温は、5℃以上ではありますが15℃には至りません。

よって、存置期間は5日以上必要となります。

脱型の時期を早めたければ、破壊試験の結果を確認するしかありません。

今までの経験上、材齢7日時点の圧縮強度は呼び強度の86%位になっています。

今回の場合、呼び強度は24N/mm2ですから、7日時点の強度は20N/mm2になっている筈です。

これって、5N/mm2をはるかに上回っています。

5日も存置しなくてもいいんじゃないの?

いつも思います。

ちなみに、材齢t日におけるコンクリートの圧縮強度(N/mm2)は以下の計算式で求める事が出来ます。

 f'(t)=(t/(A+Bt))d(i)f’ck

f'(t):材齢t日におけるコンクリートの圧縮強度(N/mm2)

f'(ck):コンクリートの設計基準強度=24N/mm2

t:材齢(日)

i:設計基準強度の基準材齢(日)=28または91

i=28

a、b:セメント種類によりばらつくが、表4.2.3を標準とする。

a=4.5

b=0.95

d:材齢28日に対する材齢91日の強度の増加率であり、表4.2.3を標準とする。

d(28)=1.11

この式にそれぞれの値を代入すると、各材齢ごとの圧縮強度は以下のようになります。

1日・・・4N/mm2

2日・・・8N/mm2

3日・・・10N/mm2

4日・・・12N/mm2

5日・・・14N/mm2

6日・・・15N/mm2

7日・・・16N/mm2

8日・・・17N/mm2

ほら、やっぱり・・・。

この計算によれば、2日でもOKなんですよね。

3日で十分じゃん

でも、やっぱり型枠の存置期間は5日なんですよね。

 

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