合板の話

自然素材の利用をお勧めしている弊社では、無垢材を使う事が多いんです。

床材に関しては、ほぼ無垢フローリングを採用します。

合板フローリング(複合フローリング)はあまりお勧めしません。

でも、床の下張りには構造用合板を使います。

構造耐力的に言えば、やはり合板の方が信頼できるんですよね・・・。

今回は合板の歴史について書きたいと思います。

日本では1907年に名古屋の浅野吉次郎が、独自に開発したベニヤレース(丸太をカツラ剥きして単板を製造する機械)の実用化により始まったとされています。

1874年に輸入して、博覧会に展示したという記録がありますから、外国ではそれより前に製造されていたようです。

日本の創成期の合板は、大豆グルー・ミルクカゼイン・膠などの接着剤を用いてベニヤチスト用や楽器用・家具用などの製造していましたが、耐水性が向上するに従い、その用途が拡大されました。

1950年頃、尿素系の接着剤が開発され飛躍的に接着性能が向上し、合板=剥がれるというイメージを払拭しました。

そして消費財→耐久消費財→建築用材と用途を広げ、世界的にも生産・消費の多い国となっています。

今やヒトの生活に欠かせない、便利な材料と言っても過言ではありません。

その特長は以下の通りです。

①重さの割に、その強さが大きい。

②広い面積が得られる。

③伸び縮みが少ない。

④切断・釘打ちが容易。

⑤面としての強さが得られる。

⑥木材だから熱伝導率が小さく、比熱が大きい。

⑦乾燥木材だから電気伝導性が少ない。

⑧木材だから音・機械的振動の吸収性がある。

⑨木材だから視覚・触覚に優しい。

⑩木材だから和らかな感覚を与える。

最近は、接着剤の量を減らし、単板を厚くした、より木材らしい製品も生産されています。

でも、高いんですよね・・・。

こうした製品がより安価になり、普通に構造材として使えるようになる事を切に願います。

木材の地産地消を進める上で、木材の歩留まりを上げるためにも、こうした製品は有効です。

無垢材だけに拘るのではなく、適材適所の精神で、より無垢材に近い工業製品を利用出来ればと考えます。

 

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