土台敷きました。

GW明けの練馬・板橋は気持ち良い位の青空です。

でも、風が少し強いんですよね・・・。

『FPの家 K邸』

そんな風の中、朝から土台を敷いています。

暑くなくて良いんですけど、何かと面倒でもあります。

木材の切り屑や梱包用ビニールが飛んでしまうし、図面等も煽られてしまい見にくかったりするんですよね。

土台の木口を撮ってみました。

樹芯が確認出来ると思います。

弊社では、国産檜の芯持ち材を採用していますから。

今回使っているのは、こんな土台です。

調べてみると、徳島工場で製材しているようですね。

本当は、東京都産の土台を使いたいんですが・・・。

でも、海外から輸入している土台を使うよりはマシだと思っています。

地面に近く常時高湿気味の環境にある土台には、劣化軽減の上で以下のような基準があります。

木造住宅のための住宅性能表示

3.劣化の軽減

ロ.土台の防腐防蟻の基準(等級2・3共通)

・土台には、土台に接する外壁の下端に水切りを設け、かつ次のいずれかの防腐防蟻上有効な措置を行う事。

a.土台にヒノキ・ヒバ・ベイヒ・ベイスギ・ケヤキ・クリ・ベイヒバ・タイワンヒノキ・ウエスタンレッドシーダーのいずれかの樹種の製材又は集成材等を用いる。

 (これらと同等とみなされるものには、サワラ・ネズコ・イチイ・カヤ・コウヤマキ・インセンスシーダー・センペルセコイア・サイプレスパインが想定される。)

b.K3相当以上の防腐・防蟻処理(ただし北海道・青森はK2)

 針葉樹の構造用製材のJAS・広葉樹のJAS・枠組工法構造用製材のJASに規定する保存処理の性能区分のうち、K3(K2)以上の防腐・防蟻処理をいい、JIS1570に規定する木材保存又はこれと同等の薬剤を用いて、K3(K2)以上の薬剤の浸潤度及び吸収量を確保する工場処理その他これと同等の性能を有する処理を含みます。

ちなみにJASのK3区分には、「日本全国で使用する木材に、防腐・防蟻性能を付与。(非接地・暴露)」

K2区分には「北海道などで使用する木材に、防腐・防蟻性能を付与。(非接地・暴露)」とあります。

弊社の場合は、ヒノキを用いK3以上の防腐・防蟻性能を付与する事で、これを満たしている訳です。

話を少し逸らします。

現場に、プレカット材のパッキンとして納品された端材の木口を撮ってみました。

プレカットされた材料は、適当量を結束バンドで括られています。

こんなイメージです。

材間に隙間があると、運搬時や吊り上げ時に梱包が解けてしまう事があります。

その対策として採られているのが、パッキン材の利用です。

こうしておけば、荷崩れする事もありません。

パッキン材は、工場で出た端材ですから、廃材利用にもなります。

でも現場では、コレがゴミになるんですよね・・・。

材料を置く際の横木として利用出来ますが、やはり最後はゴミになります。

薪にでも利用出来ればいいんですが・・・。

話を元に戻しましょう。

左から、檜材・加圧注入材・米松材となっています。

檜は芯持ち材、それ以外は辺材です。

檜材と加圧注入された米松材は土台用、米松材は桁用だと思います。

こっちはホワイトウッドの集成材、たぶん柱用の材料でしょう。

4片の木材を貼り合わせてありますが、その内の1片だけが芯持ち材です。

こちらは檜の集成材、たぶん柱用だと思います。

一般的に檜の集成材と言えば、表面に檜の単板を貼った化粧柱をイメージする方が多いと思います。

でも、この柱は違います。

4片の檜材を貼り合わせていて、化粧単板は貼っていません。

あくまでも構造用のようですね。

国産材なのか外材なのかはわかりません。

でも、たぶん国産材だと思います。

えっ、何の話かって

今回は、木材の耐蟻性について書きたいと思います。

こんな資料があります。

国産材・外国産材の樹種別に耐蟻性(シロアリに対する耐食性)を示しています。

これによると、檜は『中』。

米松は『小』

ホワイトウッドはドイツトウヒ・ヨーロッパトウヒ・ヨーロッパスプルースなどの総称ですから、表中のモミと同程度つまり『小』となります。

写真の順番で言えば、中→小→小→小→中になる訳です。

でも表中の中段には「熱帯産材を除くすべての辺材」は『小』ともあります。

つまり芯持ち材でなければ、熱帯産材以外は全て耐蟻性が小さい事になる訳です。

すると先程の評価は、中→小→小→小→小と変わります。

但し加圧注入材は防蟻処理を施していますから、耐蟻性は『大』。

よって最終的な評価は、中→大→小→小→小と変わります。

よく「ヒバの土台を使ったから、シロアリも安心だよ」なんて言葉を聞きますが、これって樹芯の有無で正しくもアリ、間違ってもいる訳です。

同じ辺材(芯無し材)同士であれば、耐蟻性『中』の檜も、耐蟻性『小』のホワイトウッドも、この通りです。

たいして変わらないでしょ

現場の話に戻したいと思います。

写真は、プレカット材をそれぞれの位置に仮置きした状態を撮ったものです。

これがプレカット材の加工です。

手刻みと比べると、大抵の場合こちらの方が高精度になっています。

「高精度な『匠の技』をどの建物にも、廉価に供給できる」のがプレカットの目的なんです。

そして基礎天端には、土台の墨が引かれています。

内側の線に合わせて、土台を載せていくのが『土台敷き』という作業です。

まず、土台の外面からアンカーボルトの芯までの距離を当たります。

これを土台裏に書き記します。

書き記した墨は、こんな感じです。

土台の横面に2本の線が引かれています。

これがアンカーボルトの位置となります。

土台を基礎上の墨に合わせて置き、アンカーの位置を写す訳です。

そして、この墨に合わせて穴を開けます。

穴を開けたら、裏面に防腐・防蟻剤を塗布します。

弊社ではティンボアPCOを採用していますが、コレが『K3以上の防腐・防蟻処理』に該当している訳です。

防腐・防蟻処理に関しては、別の機会に詳しく書きたいと思います。(お楽しみに・・・。)

いつもは噴霧器を使っていますが、今回は刷毛塗りとしました。

こんな感じです。

無色透明の為、塗ってものを写真に撮っても、あまりわかりません。

土台をひっくり返した写真です。

下から上に伸びた染みが、見えるでしょうか?

後日あらためて、専門業者による防腐・防蟻処理を行います。

でも基礎上に載せる土台の裏面には噴霧しにくいので、弊社では事前に塗布するようにしている訳です。

こうしておけば、より安心だと思うんです。

全ての土台にアンカー穴を開け、ホウ酸を塗ったら、土台を敷きます。

その前に行うのが、猫土台(基礎パッキン)の敷き込みです。

写真は一般部用の猫土台となります。

横から風が抜ける構造になっています。

そして玄関や浴室のように基礎断熱を行う部分には、写真のような気密パッキンを敷き込みます。

このパッキンは風を通しません。

全てのパッキンを敷き並べたら、その上に土台を敷き込みます。

敷き込み完了です。

腰掛け鎌継ぎ手を撮ってみました。

なかなかの精度でしょ?

『ほ』の字の右側の丸い金物は、アンカーボルトを留める『スクリュー座金』という構造金物です。

これにより、土台と基礎を緊結しています。

土台上に構造用合板を敷き並べる為、アンカーの頭が飛び出ないようになっています。

全ての土台を敷き終えたら、大引きを土台に掛けます。

大引きも、弊社では土台と同寸法の国産檜の芯持ち材を採用しています。

鋼製束の写真です。

長さを簡単に調整出来るのがメリットです。

樹脂製の製品もありますが、より高精度で耐久性の高いコチラを採用しています。

接着剤と釘でコンクリートに留める事で、以前のように番線で留める必要もありません。

これにて『土台敷き』完了です。

明日は、先行足場および1階部分の建て方を行う予定です。

 

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