ドンドンドン

今日の練馬・板橋は雨のようですね。

予報よりも早く、空からは既に雨粒が落ちています。

『FPの家 K邸』

昨日に引き続き、FPウレタン壁パネルの施工を行っています。

1階部分の床パネル施工も無事終わり、その上には厚さ24mmのネダノン合板が敷かれています。

写真は、2階部分北側を撮ったもの。

あれれ

壁パネルが1枚だけ残っていますね。

良い機会です。

ウレタン掛矢もあるし、柱間に充填してみましょう

掛矢とは、樫などの硬い木で作った大形の木槌です。

杭などを打ち込む時や、 物を打ち壊したりするのに用います。

以前は木製掛矢を使っていましたが、最近はウレタン掛矢が主流です。

なぜだと思いますか?

ちなみに、ウレタン掛矢の方が重くて扱いにくいんです・・・。

答えは、もう少し後にしたいと思います。

まず写真のように、パネルを柱間に当てて立て掛けます。

木枠の部分をウレタン掛矢で少しづつ叩き、パネルを柱間に入れていきます。

木枠付ウレタンパネルですから、パネルの4辺および真ん中に木下地が入っています。

ここを外すと、ウレタン部分が大きく凹んでしまいます。

そんな時はウレタンを吹付け、乾燥後平らに切削しアルミテープで塞ぎますが、出来るだけ凹ませないように注意が必要です。

パネルと柱間には、2mmの差しかありません。

910mm間隔に立っている柱(105mm×105mm)同士の間隔は805mmですが、パネルの巾は803mmになっています。

さらにパネルの小口には、写真のようなウレタンスポンジが貼ってあるので、実際には柱間よりもパネルの方が大きいんです。

これを掛矢で叩きながら、少しづつ入れていきます。

右上を2回叩いたら、左下を2回叩きます。

今度は右下を2回叩き、左上を2回叩きます。

こんな風に、パネルが傾かないように注意しつつ、少しづつ叩き入れていきます。

少しでも傾きがあると、強く叩いても中々入っていかないんです。

60回ほど叩いたでしょうか?

ようやく、パネルが入りました。

叩く度に「ドン・ドン・ドン」と大きな音がします。

しかも、太鼓の音のように腹に響く音なんです。

必死に叩いているうちに、玄関先からひそひそ声が聞こえて来ました。

「何してるんだろうね?」

「耐震・断熱パネルを1枚1枚、入れているらしいよ。」

「昔の家は、こんなに大きな音しなかったよね。」

どうやら、パネルを叩き入れる音がうるさいようです。

一旦作業を止めて、玄関先に顔を出しました。

あれ誰もいない・・・。

音が止んだせいか、蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまいました。

せめて、お詫びくらいは言いたかったんですが・・・。

土曜日ということもあり、パネル叩きは自重することにしました。

確かに、凄い音なんですよね。

古い家だと、ガラスがカタカタ鳴ることもあるそうです。

「ピッタリとつくり過ぎてるのよ、もっと隙間を空けてつくればいいじゃない

こんな事を言われたこともありました。

良く見ていますよね。

でもこのピッタリさが耐震性に寄与してるので、隙間を空けてつくる訳にはいきません。

長期間にわたる気密性を高めるためにも、ピッタリさは絶対必要です。

写真は2016年3月31日に、国交省より認定されたFPウレタン断熱パネルの壁倍率2.1倍の認定書です。

耐力面材や筋交いの無い、ウレタン断熱パネルの耐震性が認められた『他に類を見ない認定』だと言われています。

以前の認定は、45mm×100mmの片筋交いが入ったFPウレタン断熱パネルの壁倍率が3.4倍というものでした。

一般的には、45mm×90mmの片筋交いの壁倍率は2.0倍ですから、実に1.7倍もの強度がある事が認定されていた訳です。

でも今回は、単なるウレタンパネルの話です。

その認定には、長い時間と、気の遠くなるようなシビアな遣り取りがあったそうです。

簡単に言えば、認定の際に一番問題になったのが『長期に渡り変性の無いこと』をどのように証明するかでした。

ウレタンの経年劣化で弱くなってしまえば、耐力壁と認定することは出来ません。

様々な試験結果を提出しながら時間を掛けた結果の認定取得だったと聞いています。

つまり今回の認定は、国交省が『FPウレタン壁パネルは経年劣化の無い耐力パネルである』事を認めたと考えて良いのではないでしょうか?

その前提が、柱間・梁間にピッタリと施工される事なんです。

謝るついでに、こんな話もしたかったのに・・・、残念です。

さあ、クイズの答えです。

木製掛矢でウレタンパネルを叩くと、良い音が響くんです。

「コーン・コーン・コーン」って感じです。

まだウレタン掛矢の「ドン・ドン・ドン」の方が、耳に優しいと思うので、これに統一してもらいました。

でも、叩いてみるとわかります。

木製掛矢の方が軽い分、作業はかなり楽なんですよね・・・。

大工さん、お手数かけさせてスイマセン。

三角形や台形のパネルも、きれいに納まっていました。

現場でパネルをカットしない。

これも経年劣化を抑えるために有効な手段だと思います。

雨対策もバッチリです。

外部を決めて、早く雨仕舞を終わらせたいと思います。

 

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