窓が納品されました。

今日の練馬・板橋の天気は曇り。

相変わらず気温は上がりません。

『FPの家 K邸』

朝一番、玄関ドア&窓が運ばれてきました。

3階建てという事もあり、3人で臨む窓の搬入です。

まずは、木製玄関ドアの搬入です。

やたらと重いんです。

大の大人が2人掛かりでフラフラしながら運んでいます。

手掛けの無い段ボール梱包が、滑るんです・・・。

続いて窓の搬入です。

それぞれの取付場所まで運んでくれます。

こちらも、重いので大変そうです。

手伝いたい気持ちもあるんですが、腰を痛めても仕方ないので・・・。

ひたすら応援していました。

今回は比較的小窓が多いので、いつもよりは楽だったかも知れません。

でも、3階に揚げるのは大変そうでした。

無事、搬入完了です。

窓の搬入中、大工さんは窓を取付ける準備をしていました。

例えば、こんなテープを使っています。

これを窓開口の周囲に貼り付けるんです。

こんな感じです。

巾30mm×厚さ1mm位でしょうか?

片面が剥離紙になっていて、これを剥がしながら貼っていきます。

貼り終えて、しばらくすると膨らんできます。

厚さ5mm位になっていました。

この上に、フィンを被せるように窓を取付けます。

押し付けると、こんな感じに納まります。

今回から、このテープを採用する事にしました。

目的は、開口部廻りの気密性向上です。

でも正確に言えば。少し違います。

従来の弊社の施工は、こんな感じでした。

①サッシと躯体の間に10mm程度の隙間を確保します。

②ここに、現場発泡ウレタンを充填します。(イラスト赤部分

③表面を平らに切削し、アルミテープにて気密処理(イラスト青線

④窓枠を取付ける。

⑤窓枠と躯体の間に、現場発泡ウレタンを充填する。(イラストベージュ部分

⑥表面を平らに切削し、アルミテープにて気密処理(イラスト青線

⑦石膏ボードをアルミテープの上に張って完了。

この施工を随分と続けていました。

でも、少し不満だったんです。

地震や台風の影響で躯体が動いた時に、アルミテ-プやウレタンは躯体の動きに追従してくれるんだろうか?

この不安を解消したくて、この施工にトライしてみたんです。

これには訳があります。

そもそも弊社では、建物に求められる気密性能をC値で言えば0.6㎠/㎡以下と考えています。

これ以上になれば、以下のような問題が発生するからです。

①漏気により、冷暖房エネルギーが増加する。

②壁内結露による躯体腐朽の恐れあり。

③計画換気に支障をきたし、本来の機能を果たすことができない。

そして、建物の気密性能は経年で低下する事もわかっています。

その大半は、窓のパッキンの劣化や建付け不良です。

でも躯体の動きに関連する、隙間の増大もあると思うんです。

だって熊本地震の被害写真を見ると、防湿・気密シートが大きく破断しているものがたくさんありました。

被害の大小はあるにせよ、防湿・気密層が躯体の動きに追従できず、隙間を大きくする事態は起こり得ると思います。

特に窓周りであれば尚さらです。

この点を意識して、弊社ではC値0.3㎠/㎡以下を社内基準としています。

これなら、隙間が拡がっても0.6㎠/㎡を超える事はないだろうという思いから来ています。

でも0.3㎠/㎡のままでいてくれれば、もっと良い訳です。

そこで今回の施工を採用しました。

従来の施工に、この施工をプラスします。

建物が動いても、気密材と窓のフィンは密着しています。

これなら大丈夫だと思うんですよね・・・。

そして、もうひとつの工夫を加えます。

サッシ回りに充填するウレタンフォームを、動きに追従するタイプに変えてみました。

これについては、後日書くつもりです。(お楽しみに・・・。)

もちろん、もっと良い方法があれば変更するかもしれません。

施工してみると、意外と手間はかかりませんでした。

サッシと気密材の密着具合は中々です。

これなら動いても大丈夫そう

期待できそうです。

この施工をしても、気密性能は上がらないと思います。

でも地震等で建物が動いた際には、効果を発揮してくれると思います。

窓のパッキン等は交換すればいい訳だし、これで30年経っても気密性能は低下しないのでは???

そんな期待を込めた施工です。

窓の説明もしておきましょう。

写真を見て貰えばわかりますが、今回も樹脂サッシを採用しました。

いつもと同じ『エクセルシャノン』の樹脂複層サッシです。

樹脂サッシの優位性を説明する必要は無いと思います。

アルミ・樹脂・木材で出来たコップに氷水を入れ、サーモカメラで覗いた映像です。

樹脂の断熱性がわかると思います。

弊社がエクセルシャノンに拘る理由のひとつは、気密性です。

とにかく、気密性が高いんです。

他社の樹脂サッシと比較すると、雲泥の差です。

同じ気密等級であっても、これだけ違うんですよね・・・。

そして、もうひとつの理由は、メンテナンス部品の供給体制にあります。

20年以上の窓であっても、部品を供給してくれるんです。

部品交換が可能であれば、サッシは長持ちします。

でも、残念ながら他メーカーは違います。

10年経ったサッシの部品は、ほぼありません。

だから、サッシ自体を交換する羽目になるんです。

メンテナンスの筈が、リフォームに・・・。

費用だって、馬鹿になりません。

樹脂サッシを使って20年を超す弊社だからこそ、痛感しています。

 

サッシの話に戻りたいと思います。

弊社が使うサッシは、ほぼ防火サッシです。

防火シャッターと組み合わせたサッシもあれば、単体の防火サッシもあります。

前者のガラスは、アルゴンガス入りサンゴバン社製の高断熱・日射取得ガラスにしました。

従来のガラスに比べて、日射取得率がズバ抜けて良いガラスです。

日射取得タイプの熱貫流値は1.13W/㎡・K、日射取得率は0.68になっています。

一般的な複層ガラスであれば、1.18/0.60位です。

そして日射遮蔽タイプであれば、1.05/0.56。

一般的な複層ガラスであれば、1.17/0.39です。

たいした違いじゃないとお思いでしょうが、計算すると結構違います。

これまでの断熱ガラスは、断熱性能を高めると日射取得率や可視光線透過率が低下してしまい、どちらかを諦めざるを得ませんでした。

でも、このガラスであればどちらも諦める必要がありません。

日当たりの良い窓はESクリアを採用し、日当たりの良くない窓はESクリアスーパーを採用すればいいんです。

アルゴンガスの入った中空層の厚みは16mmあります。

もちろん、樹脂スペーサーです。

ガラス周縁部の温度を比較すると、2.5℃も違うそうです。

でも防火サッシは、このガラスを使えません。

普通のアルゴンガス入り複層ガラス&アルミスペーサーのみの対応になります。

防火サッシでも、使えるようになればいいのに・・・。

 

https://www.assetfor.co.jp 

posted by Asset Red 

住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

東武東上線 東武練馬駅下車5分 

練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーへ資料請求
練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーの見学会へ
  • 練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのFacebook
練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのホームページTOPへ