3匹のこぶた

今日と明日はアセットフォーの定休日。

5歳になる娘にとって最後となる幼稚園生活も、分散登園という形でようやくスタートです。

と思っていたら、大間違い⁉️

登園は来週からみたいです。

幼稚園生活が近いせいかもしれません。

娘は最近、絶賛断舎利なんです。

妻に叱られたのかもしれません。

リビングの一角に拡げられたおもちゃを整理し、絵本の入った本棚を整理しています。

読まなくなった『しまじろう関連本』の大多数は処分するそうです。

意外とお馴染みのおとぎ話を持っていて、びっくりしました。

その中にあった『3匹のこぶた』を見て、「おっ、懐かしい・・・。」と思いつつ、納得したんです。

実は先日、唐突に娘が聞いてきたんです。

「ねぇー、パパ。」

「このおうちは、レンガのおうちなんでしょ?」

「えっ、違うよ。」

「このおうちは、木のおうちだよ。」

「ふーん、木のおうちなんだ・・・。」

「・・・?」

なんとなく不満そうでしたが、そのまま話は終わりました。

頑丈なレンガの家ではなく、息を吹きかければ壊れてしまう木のおうちでは、不満だったのかもしれません。

その時、頭に浮かんだのは、この本の存在でした。

家、三匹の子ぶたが間違っていたこと/田鎖郁男

田鎖郁男×金谷年展 著

ダイヤモンド社 刊

もう少し成長したら、娘にも読んでもらいたい一冊です。

もちろん童話では、ありません。

れっきとした建築本です。

こんな言葉から、始まります。

『住宅の本質は壁と屋根にあるのではなく、その生活の営みにある。』

フランク・ロイド・ライトの言葉です。

本分中にも、ライトの話があるんですよ・・・。

でも今回は、序章の一部を、少しだけご紹介したいと思います。

『三匹の子ぶた』に象徴される家づくりの誤解

『三匹の子ぶた』という有名な童話がある。

本書を読まれているあなたも子どものころ一度は聞いたことがあると思う。

この話は、「大きくなったので今日からは自分たちで暮らしなさい。」とお母さんにいわれた三兄弟の話である。

一番上のお兄さんは「わらの家」をつくり、二番目のお兄さんは「木の家」をつくり、三番目の弟は「レンガの家」をつくる。

「わらの家」と「木の家」はオオカミに吹き飛ばされてしまうが、レンガで家をつくった一番下の弟の家だけは、オオカミに襲われても家が壊れずに、オオカミを懲らしめるというものだ。

これを聞いて育った子どもは、わらの家や木の家は危なくて、レンガの家が一番安全だと思うだろう。

しかし、これはイギリスの童話である。

地震がほとんど来ないイギリスでは、地震より風の被害が怖い。

ゴルフ好きの方なら、全英オープン(セント・アンドリュース)でのゴルファーと風の戦いでご理解いただけるだろう。

風の力を中心に考えて家づくりをする国では、重い建物のほうが風害を受けにくい。

だからレンガで家を建てた一番下の弟の家だけが助かるのだ。

しかし、地震の被害が一番深刻である日本ではまったく話は別なのである。

地震において一番安全なのは、軽い家「わらの家」である。

たとえ壊れても圧死しないからだ。

ただし、風に弱いのは同じだ。

二番目は「木の家」である。

建物自体が軽いので地震時にかかる力も少なくて済む。

そして、地震大国日本では、一番危ないのが「レンガ積みの家」である。

一番重い建物なので地震時にかかる力が最大になるし、潰れたら圧死してしまうだろう。

防災の第一人者である名古屋大学の福和伸夫教授は、コラムの中でこう述べている。

「万一、私たちが原始生活をしていたら、地震なんてまったく怖くない。きっと、地震は、びっくりしたりワクワクしたりするような揺れでしかないだろう。揺れる場所に、人工物をたくさんつくってしまったから災害が発生する。そして、人が集積すればするほど災害は酷くなる。」

実際に縄文時代には今と同様、大地震が数多く起こっていたにもかかわらず、その被害で人が亡くなったという形跡がまったく見られないという研究報告がある。

地震が人を殺すのではなく、人間がつくった重くなった建築物が壊れることで人に危害が加わるのである。

日本では台風も地震も怖い。

つまり日本版の三匹の子ぶたの物語では、「木の家」をつくった二番目のお兄さんが賢い選択をしたことになる。

続く・・・。

この後、構造計算の必要性や建物の本当の価値についての様々な見識が披露されている本です。

中々読み応えのある一冊だと思います。

Stay Home

Eujyoy Home

是非、ご一読ください。

家づくりを考えている人には必須の本だと思います。

でも既に家を建ててしまった方は、読まない方がいいかもしれません・・・。

 

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posted by Hoppy Red  

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