外装工事の前に・・・。

練馬・板橋は、結局真夏日になりませんでした。

でも、暑かったですよ・・・。

今日は朝から、足場に乗って作業をしていました。

透湿防水シート(以下、シート)の施工具合を確認しつつ、様々な部位の雨漏り対策を行っていたんです。

その様子を、簡単にご紹介したいと思います。

と言っても、シートの張り方自体に問題があるケースは、ほぼありません。

さすがに、シート張りを専門に行っている職人さんが、そうそう間違う筈ないですよね。

でもシートの確認をしていると、必ず数カ所見掛けるのが、写真のような『ほつれ』です。

弊社が採用しているシートは、国産品と違いフィルムをラミネートしている訳ではありません。

ミクロン単位の繊維がランダムに積層して構成された厚みのある防水層が特長です。

だから、『ほつれ=漏水の危険アリ』という訳ではありません。

でも、やはり心配ですよね。

そこで、必ず防水テープを貼って補修するようにしています。

写真は、シャッター枠の脇に明いたビス穴です。

恐らく、取付時に誤って穴を明けてしまったと思われます。

ここも、ほつれと同様に、テープで補修します。

シートを留めるステップル(タッカー針とも言います。)の打ち方も、チェックの対象です。

写真中央の内にあるのがステップルです。

ここでは、斜めに留め付けられていました。

一般的には、写真右側のように横に留め付けます。

赤い線がステップを示します。

ちなみに青い線は雨の水滴です。

シートの上に通気胴縁を打ち付け、その上に外装材を施工する訳ですから、シートに直接雨水が掛かる事はまずありません。

でも何らかの理由で、ここに雨水が侵入する事も想定しておかなければなりません。

ステップルが横になっていれば、水滴はステップルに滞留する事になります。

そしてステップルの両端のシートには、小さい穴が明いています。

ここから雨水が侵入するかも知れません。

でも、ステップルが斜めになっていれば・・・。

滞留する時間は短いですよね?

当然、雨水の侵入する危険度は低下します。

「だったら、縦にすればいいじゃん

これが左になります。

確かに、これだと水滴はまっすぐに落ちそうです。

でも、縦に取り付けるのはNGなんです。

シートへのステップルの留め付けは、強度的に横が望ましいんだそうです。

でも斜め留めであれば、問題ないそうです。

そこで弊社では、斜め打ちでお願いしています。

もちろん横打ちでも問題ありません。

可能であれば、斜め打ちにしてね

そんな感じです。

バルコニーの手摺壁と、外壁の取合いを撮ってみました。

銀色のテープを貼っている部分、ここが漏水の危険性が高い部位となります。

そこで弊社では、こんな施工を行っています。

写真のような専用部材を重ねて取付ます。

そして、防水テープを貼り付けます。

これで完了です。

同様に、手摺壁のコーナー部分も危ない部位です。

二つの専用部材を重ねで取り付けます。

そして防水テープを貼り付けます。

こんな部位も、危ないですね。

こんな専用部材を取付けます。

ゴームパッキンと言います。

日本住環境㈱の新製品です。

従来は写真のようなCD管回りに、施工する部材として販売されていました。

でも今回、新しく50Φ~75Φ用の部材が追加されたんです。

早速注文して、使ってみました。

相変わらずの施工性です。

4周ぐるりとテープを貼って完了です。

写真では、下に新製品を用い、上に従来の製品を用いました。

エアコンスリーブも、同様の納まりです。

写真は、レンジフードの排気ダクトになります。

都内の場合、ココがかなり面倒な納まりになります。

こんな感じです。

断熱材に少し大きめの穴を明け、セラカバーを巻いたスパイラル管を貫通させます。

スパイラル管にセラカバーという所がミソなんです。

セラカバーの回りにも10mm程度の隙間を開け、ここにウレタンフォームを充填します。

これを平らに切削し、ここにシートを被せます。

そしてシート面で防水テープ処理を行い、セラカバーの木口からの雨水侵入を防止します。

弊社では、ここに両面タイプの防水テープを使っています。

この上に伸縮性のある防水テープを重ね貼りし、念のため貼り合わせ部分に片面タイプの防水テープを貼って完了です。

この伸縮性のあるテープとシートの接着性が、なんとなく弱い気がするんですよね。

そこで、両面テープを使っている訳です。

内側の写真です。

まだ、ウレタンの切削および気密処理は行っていません。

またスパイラル管とセラカバーはジョイントして、のちほどレンジフードまで配管します。

セラカバーをするのは構わないんですが、防水性・気密性を維持するのが大変なんですよね・・・。

こちらは、レンジフード用の連動給気シャッターの為のスパイラル管です。

ちなみに都の指導では、給気ダクトへのセラカバー施工は不要となっています。

汚水排水管には、別の専用部材を使っています。

でも、使い方は大差ありません。

シート施工の確認と、こうした部位の雨水侵入対策を終えれば、瑕疵保険の追加外装検査を申込みます。

今日は、全てを終わらせる事が出来ませんでした。

明日、残りを行う予定です。

続いて、大工さんの進捗状況です。

無垢フロアーの施工は、まだまだ続きます。

写真は、フロアーの間にパッキンを挟んでいる様子を撮ったものとなります。

無垢フロアーって、空気中の水蒸気量により伸び縮みするんです。

それを踏まえた施工をしなければ、いけません。

パッキンを挟む理由は、後日書きたいと思います。

そうそう、3階の天井点検口も設置完了しました。

こんな感じです。

開けてみましょう

開けるためには、コインもしくはマイナスドライバーが必要です。

①点検口蓋にある小さなボタンの溝に、コインを挿し込み回します。

②蓋が開きます。

③中には断熱蓋がついています。

④真ん中の取っ手を掴み、1/4回転してください。

⑤EPS製の断熱蓋を取る事が出来ました。

⑥さらに上に断熱蓋があります。

⑦この蓋は上に上げなければなりません。

こんな蓋です。

これもEPS製です。

蓋を外すと、断熱枠が見えます。

これもEPS製です。

こんなイメージです。

そして、この上には厚さ400mmのセルロースファイバーが吹き込まれる予定です。

仕上がってしまえば見えなくなる、こうした施工ですが、省略する訳にはいきません。

どれもが、建物の必要品質を長期に渡って維持する為には必要不可欠な施工です。

やり方は、施工者によって色々あると思います。

だからこそ、どのような施工を行っているのかを確認する必要があると思いませんか?

6月14日の構造現場見学会でも、こうした施工を見る事が可能です。

ご興味のある方は、是非ご連絡ください。

今回も、完全予約制にて開催いたします。

当日の参加は、お断りです。

 

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住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

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