換気の質を考える

今日と明日はアセットフォーの定休日

しかも来週は盆休みです。

しっかりと身体を休め、盆休みまでの4日間を頑張れるようにしないと・・・。

 

今回は換気の質について書こうと思います。

2003年7月、建築基準法の改正により換気設備の設置が義務付けられました。

これにより、住宅全体を考えた『計画的な換気』を行う必要が生まれた訳です。

簡単に言えば、家全体を効率よく24時間(常時)換気することが義務付けられたんです。

ここで重要な事は、『換気設備を設置し、24時間稼働させればOK』では無いという事です。

1時間で半分の空気を入れ替えます。

室内の汚染物質を外に出し、新鮮空気を取り入れ、室内空気を希釈します。

これを換気と言いますが、この時必要な空気の量を『換気量』と言います。

そして居室全体の空気が1時間あたりに入れ替わる回数を『換気回数』と言います。

床面積100㎡、天井高さ2mの家があったとします。

この時の家の体積は、100㎡×2m=200㎥になります。

これを『気積』と言います。

気積200㎥に対して、1時間当たり100㎥の空気を入れ替えれば(換気をすれば)この時の換気回数は0.5回/hとなります。

これが、建築基準法で定められた必要換気量となります。

機械換気を利用して、24時間×365日の必要換気量を満たすようにする

これって、かなり重要な事です。

でも、換気の量だけ考えていれば良い訳でもないんです。

この換気、人間にとって有効に働いているの

『換気の質』を吟味する事こそが、もっとも重要な事だと思います。

一般的には上図のような給気口と排気口の距離(換気経路)が長い程、換気は効率良く行われています。

これは給気口から入った空気が室内の汚染空気に触れる距離が長くなり、効率的に汚染物の捕集が行われるからです。

反対に給気口と排気口の距離が短い場合は、せっかく給気した新鮮空気が室内に行き渡る前にすぐ排気されてしまい、室内の汚れた空気が排気されにくいんです。

このような現象は『ショートサーキット』と呼ばれ、量だけを見ていたのでは『不完全な換気』となってしまいます。

また換気経路を十分に取っていたとしても、経路上に喫煙者がいる場合など、全ての居住者に公平な換気が行われているとは言えない場合もあります。

すなわち換気の質を考えるというのは、空気の流れる距離や経路を検討する事。

これが換気の良し悪しを決めます。

換気の効率を表す指標はいくつかありますが、ここでは『空気齢』という、よく使われる指標について説明しましょう。

上図は空気齢の概念を示しています。

空気が給気口から室内のある点(P)に至る時間を空気齢と呼びます。

点Pに人間がいた場合、この年齢の大小が新鮮空気を早く呼吸できるかどうかを決める事になります。

また点Pにあった空気が排気口に至るまでの時間を空気の『余命』と呼びます。

点Pが汚染質の発生源の場合、余命が長ければ汚染質は中々排出できません。

換気経路と空気齢&余命という概念を理解して給気口&排気口を設ける事は、換気の質を向上させる上で必須と言えるでしょう。

でも、これらが全ての建物により良い換気質を与えてくれる訳ではありません。

原因は、建物の隙間にあります。

換気経路を考え、経路を長くしても、途中にある隙間から空気の出入りがあればショートサーキット現象が発生します。

空気がよどみ、換気されない場合もあるでしょう。

建物の隙間を無くす事(気密性を高める事)こそが換気の質を向上させるための必須条件なんです。

建物の気密性(C値)と給気口から入る新鮮空気の割合を示した図を挙げてみました。

C値とは、建物の気密性を示す値です。

小さい程高い気密性能を表します。

例えば、床面積100㎡の家のC値が2.0㎠/㎡であれば、全ての隙間を合わせた時の大きさが200㎠(14.1cm角)ある事を示します。

上図によれば、この時に給気口から入ってくる外気の割合は、およそ35%。

残りの65%は隙間から入って来ます。

これじゃー、意図した換気経路は期待出来ません。

隙間の大きさを30㎠(5.4cm角)に出来れば、C値は0.3㎠/㎡となり、給気口から入る外気の割合は75%ほどになります。

これ位なら、我慢できるでしょ

換気の質を考える事って重要です。

でも、同じ位重要なことがあります。

なんだと思いますか

それは、建物完成時に換気風量を測る事。

風量測定器を使い、各排気口の排気風量を確認します。

各給気口の給気風量を確認出来れば、もっと良いでしょう。

そうすれば、換気の質を確認する事が出来ます。

換気って難しいんです。

施工を少しでも誤れば、設計通りの換気風量を実現する事は出来ません。

換気設備を設置すれば、OK

そんな簡単な話ではないんです。

 

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posted by Hoppy Red   

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