ズバリ!性能です。

構造現場見学会のお知らせです。

練馬区の注文住宅構造見学会

お施主様のご厚意で、本日現場見学会が開催されます。

でも、ここのところ毎日のようにお知らせしていましたよね。

そこで今朝は、別の話題にしたいと思います。

上のお知らせを、良く見てみましょう。

左の写真に『FPウレタン断熱パネル』が写っています。

木材の間に見える『ベージュ色のパネル』がソレです。

でも、右側のパネルは緑色をしています。

何故

マイナーチェンジをした訳ではありません。

弊社も以前採用していたベージュ色の断熱パネルは、今も健在です。

そして新たに、緑色の断熱パネルが出来たんです。

『プラチナパネル』と言います。

しばらく前の話です。

何が違うかと言えば、ズバリ性能です。

従来のパネルは発泡剤として『CO2』を使っています。

これを私は『ブロンズパネル』と勝手に命名しています

熱伝導率は0.024W/㎡・K、厚さは105mmですから熱抵抗値は4.375になります。

一方、プラチナパネルの熱伝導率は0.020W/㎡・Kとなります。

こちらは、発泡剤として『HFO』を使っています。

HFO

ハイドロフルオロオレフィンの略らしいです。

こんな形をしているそうです。

よくわからないけど、凄い奴みたいです・・・。

厚さは変わらず105mmですが、熱抵抗値はナント5.25

例えば高性能グラスウール16Kの熱伝導は0.038W/㎡・K、厚さ105mmの時の熱抵抗値は2.763。

これを『1』とした時のそれぞれの値は、ブロンズパネル『1.58』/プラチナパネル『1.90』となります。

判りやすく厚さで示せば、グラスウール105mmに対してブロンズパネルは166mm、プラチナパネルは200mmになる訳です。

敷地に余裕がある地域であれば、付加断熱をする事で壁の断熱性能を高める事が可能です。

でも弊社の商圏では、ほぼ無理・・・。

以下に105mmで高い断熱性能を確保出来るかは、断熱材の性能で決まるんです。

しかも違いは、これだけではありません。

発泡プラスチック系断熱材が、繊維系断熱材よりも断熱性能が高い理由をご存知でしょうか

後者は繊維の周りにある『動かない空気』が保温性を担保しています。

一方後者の場合は、空気ではなく『空気よりも熱伝導率の低いガス』を動かないようにして、より高い保温性を担保しているんです。

でも時間が経つと共に、ガスは空気と入れ替わり断熱性能は低下すると言われています。

これを『置換』といいますが、ブロンズパネルよりもプラチナパネルの方が、より置換しにくい事が判っているんです。

環境性能に関しては、どちらも変わりません。

2000年頃まで使っていたフロン発泡品と比べた資料をご覧ください。

一番上のHFC245faと言うのが、フロン発泡品です。

そして炭酸ガスと書かれているのがブロンズパネル、HFO-1233zdとあるのがプラチナパネルです。

1980年代後半からいわゆるオゾン層破壊の問題が注目され、その原因がフロン類の大気中への放出であることが特定されました。

それ以来、 オゾン破壊能力のより低い物質を選択・使用するための指標としてオゾン破壊能力(ODP:Ozone Depletion Potential)の導入が行われています。

その後、オゾンを破壊しない代替フロン物質であっても、強い赤外線吸収特性による地球温暖化への影響が懸念されるようになりました。

そこで ODPと同様に地球温暖化影響を指標化することが提唱され、地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)が用いられるようになりました。

先程の表を見る限り、ブロンズもプラチナも問題ない事がわかります。

こうした理由により、弊社ではブロンズパネルを使わなくなりました。

話は変わりますが、先日建築系の仲間達と集まったんです。

その時、初対面同士が挨拶をすると共に名刺交換をしたんです。

私の名刺には『FPの家グループ』である事が明示されています。

「FPの家を建てているんですか・・・。」

「昔から、変わりませんよね

と言われてしまいました。

確かに、基本は35年前から変わっていません。

でも、肝心の断熱パネルは既に変わっているんですよね。

様々な工夫や検証を行い、換気の方法・気密施工・熱橋対策等も少しずつ変わっています。

イチイチ説明するのも億劫だったので、説明は省きましたが、こう言っておきました。

「良い所は変えず、悪い所はどんどん良くなっているんですよ

 

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