断熱施工だけではありません。

『FPの家 Y邸』

本日から9月23日(水)まで、現場はお休みとさせていただきます。

今回は、前回お見せできなかった写真を見てもらいつつ

簡単な説明をさせていただきます。

床パネルで床下が塞がる前に、床下の清掃はもちろんですが

水抜穴の取付けも行います。

パネルで塞ぐまでは、ゴミが中のステンレス製網に付着するのを避けるため

上部を外した状態でした。

基礎に埋める前の写真です。

ステンレス網が見えると思います。

この下に2層のフィルムがあり、フィルムと網で

基礎下からの白蟻侵入を防ぐ仕組みになっているようです。

もちろん、基礎内に水が入った場合の排水能力に変わりはありません。

続いて、現場発泡ウレタンのお話・・・。

座彫に充填したウレタンは、手鋸を使ってカットします。

手鋸はなんでもかまいません。

古くなり、錆が浮いてきたものを使う事もあります。

簡単にカットすることが出来ます。

カットしたウレタンです。

残念ながら、ゴミ箱へ直行します。(今のところ、利用価値はありません)

カットしたら、アルミテープを貼ります。

これで、現場発泡ウレタンに湿気が侵入する事を防ぎます

2種類のアルミテープを採用しています。

巾はそれぞれ、100mmと50mm。長さは同じです。

100mm品の価格は、50mm品のちょうど倍になっています。

50mm品で済む所に100mm品を使用しないよう、

いつも私が目を光らせています。

床パネルも同様です。

柱とパネルの隙間に充填したウレタンです。

カットしたウレタンはこんな感じになります。

床面と平らになるよう削ったら、

アルミテープを貼ります。

ここでちょっと寄り道をして、24時間換気システムの話を少々・・・。

 

近年になり設置が義務化された24時間換気システムですが、大きく分けて4種類あります。

①第1種換気(熱交換も含む)

②第2種換気

③第3種換気

④ダクトレス換気(個別換気)

ダクトレス換気は計画的な換気はできませんから、3種類という考え方もあります

(私もそう思います。)

ちなみに弊社では、第3種換気ダクト式を採用しています。

上図は、

第1種換気+熱交換器式

第2種換気ダクト式

第3種換気ダクト式

の簡単なしくみと、外気に対する建物内の気圧を表しています。

正圧・・・外気に対して建物内の気圧が高くなります。

     建物内の空気は建物外に出ようと外皮(建物の屋根・外壁・床)を押している状態です。

加圧・・・正圧よりもさらに建物内の気圧が高くなっています。

負圧・・・正圧の逆です。

     建物外の空気は建物内に入ろうと外皮(建物の屋根・外壁・床)を押している状態です。

 第2種換気を採用するケースは極めて稀だと思いますが、

第1種・第3種いずれの場合も、従来の24時間換気システムを採用しない住宅に比べ

建物の隙間を通って、冷たい空気もしくは暖かい空気が建物内に出入りしやすくなっていると言えます。

第1種であれば、冬季暖められた湿気を含む室内空気が

隙間から断熱材の入った外壁を通過し、外気で冷たくなった外壁合板の室内側で結露する可能性が高くなります。

第3種であれば、冬季冷たい外気が隙間から断熱材の入った外壁を通過し

暖かくなった石膏ボードの外壁側で結露する可能性が高くなります。

対策としては、まず気密・防湿シート等を活用し隙間(湿気の入口)を無くす事となります。

次に吸水性・吸湿性が低い断熱材を採用し、入った湿気を排出しやすい構造にする事が大事になります。

FPの家で断熱パネルとして採用している硬質ウレタンフォームは、透湿抵抗が大きい為

気密・防湿シートの施工を省略する事が出来ます。

ただし断熱パネル同志の繋ぎ目や、断熱パネルと構造材の取り合い部等には

気密テープを貼る必要があります。

こうした部分へのアルミテープ貼りや現場発泡ウレタン充填部へのアルミテープ貼りを行うことで

隙間を無くし、断熱材の性能を最大に引き出すことが出来るようになります。

ここまでやって、初めて高気密・高断熱住宅の実現が可能になるのです。

壁内結露を無くし、建物の腐朽や白蟻による食害を防ぎ

新築時の耐震性・耐久性を維持するためにも、必須の施工と言えるでしょう。

快適で安全で健康省エネなすまいづくり、

手間を惜しまない事

正しい知識を持つ事

適切な時期に適切な施工確認が出来る事

間違った施工をそのままにしない事

どれが欠けても実現できません。

地域密着工務店の強みだと思います。

 

 

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  posted by t.arai 

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