無垢材信仰 6

 

学芸出版社 刊

佐道健 著

木がわかる~知っておきたい木材の知識

から抜粋した記事を7回に分けてご紹介してます。

第6目は木質ボードの選び方いう話です。

合板の他に木材を原料として製造した板材料には、木材の小片を合成樹脂接着剤で接着して板状にしたパーティクルボード、木材を一旦繊維化したのち板状に成型したファイバーボードなどがあります。

これらのボード類は合板と比べてエレメントが小さいのでさらに均質で、板材料としての品質は安定しています。

その種類は多く、製造条件を変える事で密度・厚さ・大きさなど広範囲に渡ります。用途に応じて任意の加工性・強度・断熱性・吸音性・寸法安定性を持たせる事が可能です。また燃えにくくするために、セメントや石膏などの無機質を複合したものも市販されています。

合板と同じように水湿に耐える性能や耐力性能によっていくつかのグレード分かれるので、用途や使用箇所によって種類・品等を選ぶ必要があるでしょう。

特徴としては、均質で広い面積の板を得る事で出来るとともに、湿度変化に伴う伸縮が無垢材に比べて小さい事が挙げられます。いずれの面に平行方向の収縮・膨張率は、含水率1%の変化あたり0.01~0.04%で、無垢板の幅方向の1/10~1/20となります。また板材として縦・横の伸縮の差はありません。

ここで注意しないとならないのは、木質ボードは種類によって長期間水に濡れた時、水を吸って板厚が膨らむ事です。特に広い面からよりも、板を切った時の切り口(木口)からの吸水が著しくなります。

吸水時の膨張率は製造時の厚さ方向の圧縮の程度が大きいほど大きく、インシュレーションボードで5~10%、MDFで5~15%、ハードボードで10~30%になっています。

この膨張は乾燥してもほぼ元の厚さに戻らないため、雨掛かりの場所で使用する際には充分なシールを木口に行う必要があります。

ファイバーボード(密度により、インシュレーションボード・MDF・ハードボード)・パーティクルボード・ウェファーボード・OSB・木片セメント板などが製品化されています。

次回は、エンジニアウッドとは?という話です。

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