FPパネルの火災安全性

㈱FPコーポレーションも加盟している『日本ウレタン工業会』のサイトを覗いてみました。

『ポリウレタン製品と火災』というページに、こんな記載があります。

(FPパネルもポリウレタン製品に分類されます。)

ポリウレタンはプラスチック材料のひとつです。

日常生活で使用されているポリウレタン製品はポリウレタンと他の素材から出来た複合製品が主体です。

ポリウレタン製品は他のプラスチック製品と同様に、着火源なしで自然に発火するものではありません。

近年では、技術改良が進み、燃えにくくした製品も開発されております。

しかしながら、近くに着火源もしくは発火源があると、全く燃え出さないわけではありません。

着火した後は他のプラスチック製品と同様に、燃焼が拡大する危険性がありますので、火気を近づけないことが肝要です。

家庭におけるポリウレタン製品に関わる火災におきましても、一般の火災と同様に、水や消火器などを使用した初期消火が大切です。

一般火災の状況は次の通りです。

①出火~たばこ・コンロ・直火・電気機器・天ぷら油等着火源(発火源)からの出火

②火災初期~裾・カーテン・生活用品等燃えやすい材料への展災

③成長期~建具・家具・内装材料等への火災発展

④火盛期~建物構造の破壊・隣棟等への延焼の恐れ

こんな記事を読むと、なんだか不安になってしまいます。

繊維系断熱材メーカーのサイトには、「発泡プラスチック系断熱材は火災時に心配です。」なんて不安を煽る表現も見られます。

「FPパネルって、火事に弱いの?」

FPの家のサイトに、こんな記事がありました。

『ウレタン』と一口に言いましても様々な種類が有ります。

車のバンパー及び内装材、家庭の台所用スポンジ、冷蔵庫の断熱材、最近ではウレタン製の橋や女性の下着まで様々な用途に使われています。

『FPの家』に使用されているウレタンは、正式には硬質ポリウレタンフォームと言います。

発泡の仕方により、硬くて丈夫な硬質ウレタンと柔らかい軟質ウレタンに分かれます。

両者の成分は殆ど同じです。

硬質ウレタンは水を殆ど吸いませんが、軟質ウレタンは吸水性の高いのが特徴です。

建築用の断熱材としては、工場で製品化されたものと現場発泡のものがあり、両者の性能は大きく違います。

現場発泡のウレタンは、主成分のポリウォールとイソシアネート、それに接着性の溶剤等を同時に混ぜ合わせて、現場吹き付け発泡させます。

その為、溶剤に依る気化ガスが多量に発生し引火しやすく、できた製品も燃焼に対して極めて危険性が高いと云わざるを得ません。

工場で製造管理されたFPウレタンパネルは、生産段階において難燃剤を混入しており自消性があります。

また、FPの現場では溶剤を使用することがないため、それが燃焼の起因となることはなく、人体に影響を及ぼすこともありません。

ウレタンの発火温度は木材とほぼ同じです。

FPウレタンパネルは硬質ウレタン(軟質ウレタンとは大きく異なる)であり上記のような生産方法を取っている為、燃えても表面が炭化するだけで、それ以上の燃焼を続行させない「絶縁体」の役目もしている事も実験結果で実証されています(自社検査)。

当社では、「FPの家」に使用しているウレタン断熱材について、通常壁に施工した状態で何か人間に対し悪影響を及ぼす可能性については、様々な角度から検証をしております。

硬質ウレタンフォームは、人が生活する範囲の温度帯において、極々微量の気体を発生させています。

この気体について、当社の技術研究所が、51に及ぶ国内外の先人による研究報告と照らし合わせ検証したところ、人間の健康に対し悪いものは、認められませんでした。

ウレタンは、通常住宅の壁や床の中にある状態では、無害であり、むしろ人間を守る第三の皮膚として、健康を守る事に寄与する物質である事を証明できています。

でも「燃焼時に青酸カリに似たガスを発生するから、避難の際に危険だ。」という方がいます。

確かに、以前のフロンガスを利用したウレタンフォームの場合はこうした危険もあったようですね。

でも、現在の『水発泡ウレタンフォーム』は心配ないそうです。

木材や紙と同様に不完全燃焼時の一酸化炭素の発生はあり得ますが、青酸カリに似た危険なガスは発生しません。

ビニールクロスや合板に使われる接着剤の煙の方が、よほど危険なようですね。

可燃物の燃焼特性値には、発火点・引火点・酸素指数があります。

発火点と引火点の違いは、水から燃焼しだす温度と火がつく温度です。

詳しく知りたい方は以下のサイトをご確認ください。

http://zukai-kikenbutu.com/buturikagaku/3-inkaten-hakkaten.html

酸素指数とは、材料が燃焼を持続するのに必要な最低酸素濃度(容量%)です。

燃焼時間が180秒以上継続するか、接炎後の燃焼長さが50mm以上燃え続けるのに必要な最低の酸素濃度(そのときの窒素濃度)を求めます。

FP断熱パネルに採用されている『硬質ウレタンフォーム』と木材・その他の断熱材の発火点・引火点・酸素指数は以下の通りです。

この表を見る限り、硬質ウレタンフォーム(ポリウレタンフォーム)を含める発泡プラスチック系断熱材の発火点・引火点が木材に比べて低い訳ではありません。

引用文献

①火災便覧 第3版 共立出版 p,800,802(1997)

②EK.Moss,JonrnalofCellularPlastics,Nov./Dec、332-336(1976)

③M.M.Hirschler,JoumalofFireSciences,5,289-307(1987)

 繊維系断熱材であっても、発泡プラスチック系断熱材であっても、火災時に問題になるのは壁の中の隙間ではないでしょうか。

火が上に抜ける隙間があれば、そこを火が走ります。

折角火に強い繊維系断熱材を採用しても、こんな施工では断熱材を覆うビニール袋や気密・防湿シートが燃えてしまいます。

壁の中に隙間なく断熱材を充填すること

壁上下に通気止めの施工を行うこと

火事に強い建物の条件は、丁寧な施工にあると思います。

どんな材料を使うかも大事ですが、その材料をいかに施工するかが大事では。

日曜日の朝から、火事のことを書いてみました。

 

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