集成材への偏見・アレルギー

弊社の家づくりは構造材に集成材を使うこと。

お施主様のたっての希望ということであれば、KD材(人口乾燥材)でも対応は可能です。

でも、どうして集成材に対して悪いイメージを持つ方がいるんだろう・・・。

いつも、こんな疑問を持っていました。

最近では集成材のことをEW(エンジニアード・ウッド)と言います。

これは強度が工学的に保証された木質建材のことなんです。

木材の最大のポイントは乾燥です。

含水率30%以上であれば、乾燥してひび割れ・反り・縮みが起こるのは当然です。

ですから、とにかく乾燥を徹底します。

当然、天日や風を利用する自然乾燥(天然乾燥)が一番ですが、とにかく時間が必要です。

資本を長い間寝かせることになるし、広大なストックヤードとそれを管理する人間・道具が必要になります。

つまり、コストが見合わない。

そこで人口乾燥が一般的になってきました。

機械を使って強制的に乾燥させる人口乾燥材(KD材)は、コスト的には問題ありませんが、その乾燥方法によって問題もあるようです。

「KD材なんて、天然乾燥材とは似て非なるものだ。」

なんて言ってる方もいるようですね。

それでも、EWよりはマシな扱いを受けている気がします。

集成材は接着剤から有機溶剤が揮発する・・・。

耐久性がなく、接着面で剥がれてしまう。

歴史も浅く、実績がない。

こんなイメージが強いようですね。

たしかに戦後、熱帯のラワン材を輸入して作られたベニヤ板はそうだったかもしれません。

ラワンは木というよりも草に近いそうです。

それだけに虫に食われやすく、腐りやすい。

だから接着剤に大量の防腐剤や防虫剤を染みこませる。

ホルムアルデビドが、その代表格でした。

でも専門家に聞いてみると、現在のEWはずいぶんと違うようですよ。

①耐久性・・・60年以上と言われています。欧米などには築60年を超える集成材建築がそのまま現存しています。

②強度・・・アメリカの公式テストで水に浸して引張っても、接着面で破断する事はありません。

③安全性・・・徹底乾燥していて、接着面からVOC(揮発性有機化合物)はほぼ測定されない。

④規格性・・・徹底乾燥により高精度で狂いもありません。

⑤構造性・・・長大材や変形材の製造も可能です。

集成材の前段階として、含水率を数%台まで落とします。また接着後もさらに乾燥させるため、VOCの懸念はほぼ無くなるそうです。

いったん薄い挽き板(ラミナ)にする事で木材の乾燥も容易になり、効率的に高い乾燥率を達成することで、乾燥割れによる損傷を防ぐことができます。

なによりも、正確な構造計算が行えるというのがEWの特長でしょう。

その理由は

①強度が明確で信頼性が高い。

②乾燥していて品質が安定している。

③寸法安定性が高く狂いにくい。

④アテや節などの欠点を無くすことで、安全性が高い。

⑤薬品処理が容易。

⑥断面を大きくすることで耐火性を高めることも可能。

など多岐にわたります。

乾燥を徹底していても、無垢の木は無垢の木です。

表面からは判断できないこともたくさんあります。

表面は乾燥していても、芯は濡れている・・・。

こんな事はありませんが、中で割れているなんてこともあるでしょう。

その点、EWは安心です。

価格だって意外と安くなっています。

集成材と聞いて毛嫌いするのではなく、良い点や悪い点を把握し、正しく評価することが大切だと思います。

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