思い出の品・・・

今日は朝から解体前の既存建物に来ています。

これから建物を壊し、『FPの家 S邸』に生まれ変わるお宅です。

弊社では珍しい『ロフト付平屋』になる予定です。

思い出の品を取外し、新しい建物に活かしたい・・・。

そんな思いを実現するために、大工さんの手を借りることにしたんです。

玄関框です。

楓でしょうか?

確かに見事ですね。

太さもずいぶんとあります。

早速、取外しに取り掛かってもらいました。

結構手間取ると読んでいたんですよね。

でも予想外に、すんなり外すことができました。

加工も少ないし、目立つような大きな傷も見当たりません。

どんな玄関になるのか、楽しみですね。

2間続きの和室の境に設けられた『彫刻欄間』です。

これも再利用します。

いわゆる松竹梅ですね。

でも残念ながら、今回のプランには和室がありません。

どのように使うのか・・・。

見ものだと思いませんか?

お楽しみに・・・。

こちらは、予想通り簡単に外すことが出来ました。

そして、真打の登場です。

黒檀の無垢柱(5寸角)と黒檀の無垢落とし掛け

そして、たぶん楓の床框を外します。

恐らく荷重は掛かって無い筈。

でも貫やボードシャクリ、廻り縁のホゾ差し等で抜くのが大変だと覚悟していました。

あれれ?

意外と簡単に外れました。

シャクリもほぼ無いし・・・。

貫穴位しか加工がありません。

案の定、荷重は受けておらず助かりました。

きれいに使えそうです。

でも、重い重い重い。

とにかく重い。

「思い出のたっぷり詰まった床柱です、さすがにオモイデー・・・。」

誰も、しょうもないギャグは云いませんでした。

2人掛かりで、エッチラオッチラ車まで運びました。

そして、それを事務所まで運び込み保管します。

いつもは貼物の床柱が多いんですよね。

太さだって、4寸角が普通です。

調べてみました。

黒檀の比重は1.30g/cm3、対して一般的な木材の比重は0.41g/cm3程度しかありません。

150×150×2800の黒檀柱の重さはおよそ82㎏になります。

えっ!うそ・・・。

道理で重い筈。

かたや120×120×2800の貼物柱の重さは16㎏です。

値段も違うけど、重さもこんなに違うんですね。

床の間の壁を壊していたら、断熱材が出てきました。

リフォームをした際に入れたのかなぁ?

築43年の家ですから、新築時に入れたとは思えません。

厚さ100mmのグラスウール16Kです。

袋の向こうに、黒いモノがたくさん見えます。

カビではありません。

恐らく埃でしょう。

壁の中が、空気の通り道になっていたと思われます。

床下の隙間から侵入した冷たい空気が暖められ、壁の中にある断熱材を通って天井裏から外に抜けていく。

『典型的な寒い構造』だったんでしょうね。

でも良かった・・・。

壁内外の温度差があれば、結露を招いていたかも知れません。

カビ→腐朽菌→シロアリ

なんて事になっていたかも・・・。

せっかく綺麗に使っていた家です。

そんなの悲しいですよね。

玄関には写真のような窓が設けてありました。

こんな物も置いたままになっています。

本当に壊していいのかな???

お部屋の真ん中には、盛り塩もしてありました。

大切に使われていたんでしょうね。

きっと、新しい家も綺麗に使って戴けることでしょう。

心して、良い家を建てさせていただきます。

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